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3 count...の仕入れ先『あちらの世界』のおはなし

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3 count...(3カウント)は、不思議なあちらの世界から仕入れた魔法や不思議な雑貨を使うハンドメイド雑貨屋さん。 minneギャラリーで販売中。 ここでは、アクセ… もっと読む
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2021年7月の記事一覧

#66 OliviaとGregory

#66 OliviaとGregory

Oliviaからの手紙を書いた次の日の夜
暗くなり始めた頃に
窓ガラスをつつくコツコツコツッという音がした。

Oliviaの手紙を持ってきたフクロウが
狩りやひと時の休息から戻ってきたのだった。

私は窓を開けて
フクロウが窓の桟に留まれるようにして
昨夜書いたOliviaへの返事の手紙を手に取った。

「あ、ちょっと待って。」

Oliviaに言われたように
何日で到着するか分かるよう、
くる

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#65 Oliviaからの手紙

#65 Oliviaからの手紙

くるくると巻かれた手紙を広げると、
葉書より少し大きいくらいの羊皮紙2枚だった。

内側にあった1枚目の
上の方に日付が3つ走り書きされていた。

ひとつめは
私が前回あちらの世界へ行った次の日。

ふたつめに書かれていたのは
その日から10日後の日付。

みっつめは
さらに12日後の日付。
手紙を受け取った日から7日前の日付だった。

その少し下にフクロウ便についての
説明がされていた。

フク

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#64 手紙を持ったフクロウ

#64 手紙を持ったフクロウ

Francescoから不穏な予言を聞いて
自分の世界に戻ってから数週間経った。

予言のことは頭の片隅に置きながらも
私は普段通り過ごしていた。

唯一普段と違うことと言えば、
Oliviaからのフクロウ便が楽しみだったので
毎晩窓の外を眺めたり
外の音(嘴や羽根で窓を叩いて合図するのか?)を
気にして過ごしていたことくらいだった。

ある日、私は朝から買い物に出ていた。
すっかり春の日差しが出始

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#63 Francescoの予言

#63 Francescoの予言

「あ、そうそう。Joseから
私の世界についてのことが何とかって
聞いて来たんですけど…」

「あぁ、君の世界のことだが…
少し困ったことになるだろうね。
読み間違いや別の流れを期待していたのだが。」

「…ん?何のことですか?」

「君の世界はまもなく大きな混乱に見舞われるだろう。」

「大きな混乱?どんなことですか?
地震とか?今までにないような異常気象とか?」

「そんな極地的なものじゃない

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#62 星屑を煮込む釜鍋

#62 星屑を煮込む釜鍋

カウンターの方へ移動した時に
前回見た覚えのないものを見つけた。

魔女が使うような釜鍋を小さくしたようなものだった。
その両サイドと正面には
七色に煌めく宝石のようなものが付いていて
シンプルながら目を惹く釜鍋だった。

その釜鍋の中には
無数の星が溢れんばかりに入っていて
何やら煮込まれているようだった。

あるものは様々にカラフルな光を放ち
あるものは炎のように揺らぐ光を放っていた。

「F

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#61 光る鉱石の星と宇宙飛行者のコルク瓶

#61 光る鉱石の星と宇宙飛行者のコルク瓶

Francescoの店に着くと
まだ店内には灯りが点いていた。

「こんにちは~」
私はそろりと店に入りながら声をかけた。

店にはFrancescoの姿はなかったが
店の奥には人の気配があった。

きっとまた星を読むのに集中しているのだろうと
私は店内を見て回ることにした。

店内をぐるりと回り
以前見た、月の降る夜の灯りが置いてある棚に来た。

以前はたくさんの小さな月が
様々な色の光を放って

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