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鑑賞ログ「ブレット・トレイン」

220915

ブラピ主演。はい、観ます。
原作が伊坂幸太郎。ん〜伊坂さんの小説はあんまり好きじゃないんだよなぁ。とはいえ、韓国版の「ゴールデンスランバー」はカン・ドンウォンが観たくて劇場に行った記憶。「ゴールデンスランバー」は日本版は劇場では観てないけど、観た記憶があるな。濱田岳が出てたのだけ覚えている。
伊坂小説が苦手なのはなんでなんだろうな。ちょっとエンタメ感、ライト感が合わないんだよな。東野圭吾よりもライトな印象。ま、そんなに作品数は読んでないけれど、何作か読んで「もういいや」となって、新作を追うべき作家リストから外れちゃった感じ。

”レディバグ”というコードネームを持つ主人公(ブラッド・ピット)が、同業者のピンチヒッターとしてしばらく離れていた裏稼業に復帰する。日本を縦断する新幹線に乗ってアタッシェケースを奪取するという与えられたミッションを果たそうとするが、簡単な仕事だったはずなのに思わぬトラブルに次々と見舞われ、果てはさまざまな因縁が絡み合った事件に巻き込まれていく…という話。

極彩色が使われたオープニングはちょっとすべった感じがして先行きが不安になったけど、テンポもいいしエンタメとしては良かった。オープニングの何がダメってちょっとテクニックがある大学生とかがやりそうな感じなのよねー。うまく言語化できないけれど。全体的な雰囲気はタランティーノ作品に影響受けたのかな?という印象。
オリエンタリズムを体現したかのような劇中美術は個人的にはちょっとびっくり。日本を舞台にした「神々の山嶺」よりはかなり甘く、「マトリックス レザレクションズ」と同じぐらいの日本の造形…。いや、いいんだけどね。表現の一つだから。でも真田広之が出ているから、ちょっと期待しちゃったんだよ。あと日本人の日本語の甘さも気になるところ。日本を舞台にしている以上、日本である程度の興行収入を見込んでいたと思うんだ。だったら、もう少し日本語セリフのクオリティを上げて欲しかったな。ま、コメディだから、そこまで求めるのはお門違いと言われたらそれまでだけど。

アクションシーンがいいなと思ったら、監督がスタントマン出身と知って納得。そういえば、伊坂作品はコメディ部分のちょっと笑いのツボが合わなくて苦手だったかも…ということをと思い出しながら鑑賞。ということで、笑いのツボがちょっとずれていたところもチラホラ。笑えるところもあるし、全体的には面白かったんだけれど。

作中で色々と張られた伏線がきちんと回収されて行くのは気持ちがいい。思わせぶりなカットもきちんと処理されていく。そういうのは映像という表現の勝利なんだろうなと思いつつ鑑賞。ま、原作は読んでないんだけど。

ビールとかコーラとかとポップコーンと一緒に気楽に見るにはいい作品、という感じかな。


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