エッセイ『モスクワ』
鬱だと、やたら死後のことを考える。葬式の音楽は決まったけど、写真がなかなか決まらない。こないだ人のnoteを見ていたら、自分の好きな音楽や本を紹介しましょう、というのがあって、それをやってみようと思う。
まあ、そんなことを書いても、死後、このnoteを読んでくれそうな人はいない。姉だったらきっと二ページくらいだったら読んでくれるかも知れない。
鬱だと、やたらいじいじする。
そもそも私の葬式に来てくれる人っているのだろうか? 弟は私の葬式に来て遺骨を日本に持ち帰らないといけないと思っているらしいけど、こっちの意識だと、きょうだい間に義務も責任もないから、来なくていいと言ってある。縁者も金もない死人には、シティーが最低限の葬式をやってくれる。
みんなに聞きたいんだけど、こっちの運転免許証には、死んだ場合、臓器や遺体を献体するかどうかという欄があって、日本にもあるのかは知らないけど、私は献体しない方に印が付けてある。免許証を貰う時、珍しいような顔をされたから、珍しいんだと思う。友達が角膜移植をしていて、それは交通事故で死んだ女性から貰ったらしい。きっと私は死後になにかあると思っている。
やっと、好きな音楽や本の話になる。(リンクが切れたらごめんね)
作曲家で好きなのはクラシック界のロックンロール、Shostakovichで、
Violin Concertoはこの人を聴いている。なんだか悪いことをいっぱいしてそうな、いい男だと思う。録音がいまいちで、ソリストの音が入っていない箇所が多い。
こっちの録音は古いけど、他に好きなのに出会わない。弦楽四重奏曲。
Symphony No 10。この交響曲は好きだけど、これも最近のいい録音がない。こっちは作曲家が生きているうちに録音されたものだけど、原音の速度ってこれ程速いんだな、とびっくりする。
ソプラノはこの人しか聴かない。(敢えてソプラノと書く)
ピアノはリヒテル派。ピアノ界のロックンロール。彼のデリカシーの全くないショパンは素晴らしい。
そんな訳で、ずらずらアカデミックな音楽が続くけど、私も知らなかったけど、私ってロシアが好きなんだわ。そして古い録音が好き。
もしかしてと思って、カバー写真のフォトグラファーを調べたら、やっぱりロシアの人だった。Elena Rubtsovaという女性。偶然過ぎて怖いかも。
そもそも、Shostakovichがロシア人で、Julian RachlinだけはLithuanianだけど、Philippe Jarousskyもロシア系フランス人で、その他、ここに紹介したのは全部ロシア人。
Dance of the Sugar Plum Fairy。完璧なバレエ。本物の妖精みたい。テクニックも凄いけど、表現力が凄い。それに、この人の余裕の微笑は凄い。どんなクリエーションも、一生懸命やってます、というより、この余裕が必要だと思う。彼女は女の中の女だと思う。時々観て、インスピレーションを貰っている。この人もボリショイでロシア人。
しかし、文学で一番好きなのは、芥川龍之介の『歯車』。死んだら御棺に入れて、一緒に燃やしてもらう。
それで、k-popで一番好きな曲はこれなんだけど、完璧にふざけているところが素晴らしい。詩の内容は、単純だけど、哲学的。
このATEEZというグループが、モスクワで路上ライブをやってる動画があって、金髪の女の子達がキャーキャー言っていた。地続きなんだよな。それを思うと不思議。
まあ、私を構成しているもの達はこんなもの。
219、『歯車』芥川龍之介。誰も言わない感想と文章の分析。
YouTube『百年経っても読まれる小説の書き方』
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