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【短編集】コーヒーの香る街

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【月曜22時頃更新】「コーヒー」や「喫茶店」をテーマにした短編集です。1記事400文字以下の小説またはエッセイ。2〜3分で読めます☕️
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#カフェ

短編小説『街へ漕ぐ』

僕がこの街に引っ越し、3年が経つ。 地元で転職先が見つからず、泣く泣く隣の県に引っ越した…

さより
2年前
8

短編小説『初めてのホワイトデー』

バレンタインデーに初めて彼女ができた。女同士で付き合えるなんて、本命チョコをもらえるなん…

さより
2年前
8

短編小説『私の本命チョコ』

コンビニもスーパーもデパートも、チョコの山。 チョコを利用する人は大勢いる。商売とか告白…

さより
2年前
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短編小説『別世界へ』

カフェで、音楽に没頭する。 友達が好きなミュージシャンが『ヘッドホンの中は別世界』と歌う…

さより
2年前
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短編小説『クリスマスイブにお別れを』

しまった。つい、習慣で来てしまった。 今日はクリスマスイブ。カフェの店内にはカップルしか…

さより
2年前
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短編小説『もっと話そう』

女の子じゃなかった。 「ごめんなさい、実は男です」と聞いて、実はそうかもと思ってたし、そ…

さより
2年前
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短編小説『面倒なんて言ってたって』

「恋愛とか面倒って言ってなかったっけ?お前」 「言った…言ったけどさ、うん。誰か好きになるって理屈じゃねえじゃん」 「うわ。恥ずいな、今の」 「恥ず……忘れて!コーヒー奢るからさ。な!」 今日の仕事帰り、後輩に告白した。その場で返事はもらえなかった。 1人ではいられなくて、カフェに親友のカズオを呼んだ。2人共お酒はあまり好きではない。 奢るためのコーヒーを買いに、再びレジに来ている。なんてザマだ。 でもまあ、事実なんだよな。理屈じゃない。 ・ 「はいよ」 「おぅ、

短編小説『密かな試み』

僕のパン屋の2軒隣は、5年ほど空き店舗だった。 契約者が決まり、カフェが開店したのは1年前…

さより
3年前
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短編小説『中途半端な季節』

秋のような夏。夏のような秋。今が一番好きな季節かもしれない。 中途半端な僕を受け入れてく…

さより
3年前
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短編小説『偶然の交差点』

「ほんの数時間前は他人だったのに、不思議ですよね」 そう。僕たちは数時間前まで、名前も住…

さより
3年前
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