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著者になるために自分の魅力を深掘りする7つの質問

339PLANNINGでは、本を出してみたいという著者さんや経営者の方からの相談を受け付けています。

出版相談を受ける中で最も多い相談が「私も本をだせるんでしょうか?」という相談です。

著者=有名な人、何かしらの著名な功績がある人、成功者というイメージは未だに強いと思います。もちろんこれ自体は間違いではなく、現在出版されている多くの本は著者が有名、何かしらの本を出す根拠や功績があった上で本を出版しています。

最初の相談では、「本を出すことに興味があるけど、自分のキャリアで本を出していいのかな?」という不安な気持ちを伺うことがあります。

自分や事業の強みに自分自身の力だけで気づくことはとても難しいことです。
ぼく自身も、自社の発信をするために多くの方に相談してきました。
伝えたいこと、相手が知りたい情報を考えながら発信する内容を一緒に考えて発信しています。

さて、「私も本をだせるんでしょうか?」という質問に戻ってみましょう。
答えはとてもシンプルで、どんな人でも本を出すことはできます。

なぜならテレビなどのマスメディアに出ていなくても本を出版できる仕組みがあるし、その本を読みたい、必要としている人は必ずいるからです。

最初の著者の不安の正体は、この読み手のニーズと著者の魅力がつながるかわからないという気持ちから生まれる不安なのです。
そして、その不安を解消するために読み手と著者をつなぐことが出版社の役割です。

まず、本のコンテンツは著者自身が持っている魅力と強い関係があります。
出版相談の中ではご自身の経験やキャリアの棚卸しからスタートします。
法人のお客様の場合は著者になる代表の方の経験の棚卸しをします。
例えば、法人や個人事業を行っている方を例にしてみると、

  • 起業前のキャリア

  • 起業の理由

  • 起業時や事業を継続する上で大変だったこと

  • 事業の差別化しているポイント

  • お客様の特徴(年齢、性別、業種、キャラクターなど)

  • 事業を続ける上で大切にしている価値観

  • これまで事業を運営していてうれしかったエピソード
    を棚卸します。

魅力を発信するにはストーリーがとても大事になります。ストーリーを知るためにぼくたちは質問をします。
ベタな質問に見えますが、これは事業の魅力やストーリーを洗い出して、再度認識するための大切な質問です。

事業を経営していると、改めてこれまでの経験を洗い出すという機会は減っていきます。
出版相談では、普段忘れがちな事業の魅力やストーリーを棚卸しするために取材するように質問をしていきます。

昨今、このような言語化や棚卸しのニーズから、経営者をターゲットに取材(編集)を通じて企業の経営支援のための「事業の編集」を行うサービスも増えています。
事業のストーリーを話すことで、改めて事業の強みや魅力が明確になっていくのです。
そしてこの過程を通じてどんな人に読んでほしいか、どんな人が読みたいと思っているのか、という点を考えていくことで事業の魅力と読み手をつなぐ本の企画ができあがっていきます。

もしかしたら気づいた方もいらっしゃると思いますが、こうやって読んでいると就活の自己分析に似ていますよね。
就活のように、事業の魅力や、事業のオリジナリティを伝えるためには自己PRを書いてみるという経験が必要です。
今回は出版という形ですが、この自分の棚卸しを元に「本ではなくWebサイトでコラム発信をしたほうがいいかも」、「SNSで仕事の様子を発信するほうがあっている」など、本以外の媒体が向いているなんていうこともよくあります。
その場合はSNS運用の支援や、サイトコラムにおけるコンテンツ提案などの支援を行います。

SNS・動画・本など伝え方の種類が増えた今だからこそ、伝え方に着目するのではなく、伝えたいこと、読み手が知りたいことを明確にしていくことが魅力が伝わる仕組みを作る第一歩になります。

自身の棚卸しは時間もかかるし、経験や価値観を洗い出すためには体力も必要です。
なので、おすすめはまずご家族や仕事仲間など身近な方にご自身の仕事の印象や、仕事をしているときの様子を聞いてみると、ご自身では想定してなかった回答が返ってくると思います。
そこにあなたの事業が伝わるための種が隠れています。
よかったら試してみてください。


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