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相違点×共通点≒暮らしの楽しみ

 親と暮らしていた年月より、夫と過ごした年月が長くなりました。今では気にならない?諦めた?ことも、結婚した頃にはあれこれ気になりました。
 夫は、金銭的に恵まれた環境ですくすく育ち?私は金銭的にあまり余裕の無い環境で暮らしてきました。田畑で米や野菜を栽培していたので食べるものには困りませんでしたが、
「家にはお金がない。」
と育てられました。時代は右肩上りの高度成長期から、バブル期の崩壊へと進みます。崩壊の2年後に結婚しました。

生活様式の違い(生家)

1、食べ物🍱

 以前「百円の価値を吹き飛ばす認知バイアス」で紹介していたように、
私の贅沢は、彼の「ささやかな贅沢」なのです。


 結婚して初めてのお正月に帰省した時のことです。正月用の✨ピカピカの食器が用意されていました。とても緊張して扱いました。翌朝、梅昆布茶を入れるために、紀州南高梅を使いました。梅干し一粒で、ランチを頂ける価格だと、後日知りました。テーブルに並んだおせち料理なども含めて、とても贅沢な正月でした。後から夫に聞くと、
「いつも以上に準備していた。」
そうです。ありがたいことです。

 私の生家では、梅干しも、おせちも母親の手作り料理がほとんどで煮物や酢の物が中心でした。並ぶ料理の品数も少ないものでした。

2、衣服🧥

 おしゃれが好きな舅と夫は体形が似ていたので、帰省するたびに父親のクローゼットからスーツやネクタイを頂戴していたそうです。入社祝いに買ってもらった海外ブランドのトレンチコートを、夫は10年以上たっても大切に着用していました。

 あまりおしゃれには気を使わないタイプの私でしたが、社会人になるとブランド品を選んで購入していました。そして、2~3年で処分してしまいました。フリーマーケットやリサイクルに出すという知恵も手段もなく、ごみ袋に突っ込んで捨てました。

3、整理整頓📚

 本を読む時にも、机いっぱいに広げたいタイプです。読みかけの雑誌などに紙をはさんで、平積のままにしておきます。そして順に何冊かを並行して読書をします。願わくばそのままの状態を保持したいのです。ところがリビングでそれをすると、必ず本棚に立てて並べられています。夫が並べているのです。そうされると栞代わりにしていた紙が落ちてしまうこともあります。その紙には、本の内容に関するメモをしているのに、無くなってしまうこともあります。仕事に使うためにメモ📝
だったのです。
「はぁー。」
ため息をつきます。勝手に片づけられてしまい、どこに片付けられたのか分からないことがストレスでした。


 反面、夫にとっては共有の空間を快適に過ごしたいのに、散らかっている様子がストレスだったのでしょう。夫の家は、何がどこにあるかきちんと管理されていました。例えば、総菜食品についている割りばしや輪ゴム、魚の形の醬油入れ(ランチャーム)などの保管位置も細かく区切って決められていました。一定量になると処分しているようでしたが、空き箱や包装紙も分類して保管されてました。しかし、お金に困っていないはずなのに、なぜ使い捨ての輪ゴムまで大切に残しているのだろうと不思議に思いました。

生活様式の共通点(生家)

 次は共通点です。探してみると何も無いようですが、有りました。

1、食べ物🍱

 食卓に並んだものは、基本的に残さず食べます。作りすぎて残す場合も、捨てずに翌日用にと小皿にとっておきます。肉🍖も魚🐟も野菜🥕もお米🍚も生産者さんが手塩にかけて育てたものです。また、生き物の大切な命を頂き自分の命をつないでいくという感謝の気持ちでおいしく食べています。新鮮な食べもの、旬のもの、行事食を大切にしてきました。

2、衣服🧥

 夫は衣服にもお金を使うことができる家庭でしたから、ブランド品を着用していたようです。ざっくり言うと、私はスーパーで夫は百貨店で購入していました。バブルという時代のなせる業でしょうか。衣服に対しても使い捨て感覚を持っていました。色や形にこだわりを持っていたわけではありません。重視していたのは着心地です。

3、整理整頓📚

 何度も引っ越しているので、モノを厳選し管理してきました。管理できない・使わない、ならば即処分することです。二人とも、物が溢れる時代に育ちました。物を捨てることに罪悪感がありませんでした。

「物は、所詮物である。」
と、ひどく乱雑な扱いをしてきたことを、とても恥ずかしく思います。

ちらし寿司弁当

新しい価値観(今の暮らし)

1、食べ物🍱

 残りの人生で、食べたいと思ったものを食べることができる健康寿命を計算すると、20年ほどでしょうか。
20年×365日×3回の食事=21,900回の食事です。
多いのか少ないのかピンときませんが、2万回はしっかりと自分の歯で噛みしめ味わいたいと思っています。

 子どもの頃は苦手だった味付けを懐かしみ、食卓に並べています。香味野菜🥬のおひたしが無性に食べたくなります。少し前までは春菊や水菜で、今の時期なら三つ葉です。さっと湯にくぐらせ、すりごまで和えます。しらすや、もみ海苔のトッピングも美味です。子どもの頃作ってくれた母の味を再現しています。

 そういえば晩年、姑は、
「母親が作った〇〇を作ってくれと言うの。」
と舅のリクエストに困っていました。
「それに近い味で作っているつもりだけれど、どうも違うみたい。」
と漏らしていました。食べたい料理を自分で再現し、調理する能力を身につけることは大切なことですね。

2、衣服🧥

 この年齢になってやっと、
「価格が品物の値打ちではない」
という事に気づきました。気に入ったものを長く着用しようと思えるようになりました。そして動きやすく清潔であればそれでよいと考えています。もちろんお客様相手の仕事なので、不快感のないように気を付けて選んでいます。

 欲をいえば、おしゃれに着飾ることを楽しめる時間や余裕があると、もっと豊かな気持ちになるかと思います。また以前のように気兼ねなく外出したいものです。

3、整理整頓📚

 一緒に暮らし始めたころからずいぶんと物が増えました。どれも必要といえは必要ですが、モノを所有するのではなく、共有する(レンタルなど)ことを今後は選択しようと思います。

「整理」必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること
「整頓」必要なものを取り出しやすい場所に置いておくこと

 人間関係も整理整頓です。
健康寿命の20年間の日曜日を計算すると
20年×365日÷7≒1042日  
1年間はおよそ52週間です。土・日のどちらかを家族以外の人と過ごすとして、1年間に50日程度です。しかし、休息や自分の趣味、家事、介護などにつかう日数を考えると、友人と過ごせるのは20日程度でしょうか。実際昨年友人と過ごした日数は、ほんの1桁です😢

 退職後は毎日が日曜日かもしれません。しかしそうするとお金が続きません。健康的な生活が送れる間は、友人との交流の時間を大切に使いたいです😊

 今の暮らし方は、夫の生家と同じように整理整頓&掃除をしているつもりです。良いところを真似しています。物を「人が時間をかけて創り上げたもの」とリフレーミングして扱っています。掃除🧹🧼は、ちょっとずぼらなのですが😆せっせと拭いたり掃いたり片付けたりしています。
 使えるものを大切に生かす「整理整頓」術は、まだまだ修行中です☺️


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