最近の記事
妄想リスニング#6 Nine Inch Nails "And all that could have been / Still" × Sachal Vasandani "Still Life"
20代の頃に観に行って強烈なインパクトを残したライヴのひとつとして、NINの"Fragile"のライヴがあります。 気合いの入った友人と2人で観に行き、オールスタンディングで、ステージのど真ん前に陣取った僕らは、ライヴが始まるや否や揉みくちゃになって、友達は気づいたらオーディエンスを上をサーフしてるし、僕は体がちっこいので、周りの屈強なファンに押しに押されてズルズル後退。 ステージが全く見えない状態だけど、音だけは鮮明に聞こえてきて、そのサウンドシャワーに度肝を抜かれていまし
妄想リスニング#5 Wayne Shorter "Footprints Live!" × Autechre "NTS Sessions"
偉大なジャズサキソフォニスト、ウェインショーターが亡くなってしまったのはつい先日。 アートブレイキーのジャズメッセンジャーズでの活躍から、マイルスデイヴィスのグループで音楽的パラダイムシフトを起こし、ウェザーリポートでフュージョンブーム、そして最後は自身のカルテットでまるで魔法のような音楽を構築して、天へと昇っていきました。 僕はどれだけウェインの音楽を聴いて影響を受けただろうなぁ、大きすぎてわかりません。 "魔法のような"という彼の音楽に対する形容表現は、その音楽が常に聴い
妄想リスニング#3 Thompson the Fox "Foxology" × Helloween "Dark Ride"
ラグタイムは1868〜1917年という短い期間を生きたキング、スコットジョップリンの音楽といっても過言ではないでしょう。 バウンスするメロディーとマーチのような2フィールを特徴とするこの音楽は、20世紀初頭に大流行し、まさにブラックミュージックの礎となりました。 流行の原因は、そのズレたようなタイム感にあったとは思うんですが、改めてこのラグタイムを聴くと、その要素には実はとんでもないことが含まれていることに気づくんです。 バウンスするメロディーのリズムにばかり耳がいくと見落
妄想リスニング#1 Miles Davis "Agharta"×My Bloody Valentine "Loveless"
妄想リスニングという記事の記念すべき第一稿目。 はじめに注意書きとして言っておきますと、この文の内容は、間違いだらけの、デタラメなものばかりです。 世に出回ってる正しい評論や系譜、相関図には全く当てはまることなく、ときにはウソばかりとなることもあるでしょう。 なぜ、そんなことを書くのか。 それは僕自身がありとあらゆるレビューから遮断されたスペースを作りたいがためであり、ただただ好きなもの同士を個人の見解で繋げて、自分の創作活動に活かしたいと思うがためです。 よって、この場では