記事一覧
妄想リスニング#7 Beck "Sea Change" × Trygve Seim "Helsinki Songs"
管弦楽、弦楽隊、ホーンセクションとロック・ポップミュージックとの組み合わせは今では多く聞かれるようになりましたが、そんな中にも個人的にすごく好きな作品があって、そのうちの一つがBeckのSea Changeです。
シンプルなアコースティックギターの刻みから始まるこの作品は、徐々にいろんな楽器が加わってゆっくり姿を変えていき、2曲目には弦楽隊が登場して、海のような広がりを見せてくれます。
小さなグル
妄想リスニング#6 Nine Inch Nails "And all that could have been / Still" × Sachal Vasandani "Still Life"
20代の頃に観に行って強烈なインパクトを残したライヴのひとつとして、NINの"Fragile"のライヴがあります。
気合いの入った友人と2人で観に行き、オールスタンディングで、ステージのど真ん前に陣取った僕らは、ライヴが始まるや否や揉みくちゃになって、友達は気づいたらオーディエンスを上をサーフしてるし、僕は体がちっこいので、周りの屈強なファンに押しに押されてズルズル後退。
ステージが全く見えない状
妄想リスニング#5 Wayne Shorter "Footprints Live!" × Autechre "NTS Sessions"
偉大なジャズサキソフォニスト、ウェインショーターが亡くなってしまったのはつい先日。
アートブレイキーのジャズメッセンジャーズでの活躍から、マイルスデイヴィスのグループで音楽的パラダイムシフトを起こし、ウェザーリポートでフュージョンブーム、そして最後は自身のカルテットでまるで魔法のような音楽を構築して、天へと昇っていきました。
僕はどれだけウェインの音楽を聴いて影響を受けただろうなぁ、大きすぎてわか
妄想リスニング#1 Miles Davis "Agharta"×My Bloody Valentine "Loveless"
妄想リスニングという記事の記念すべき第一稿目。
はじめに注意書きとして言っておきますと、この文の内容は、間違いだらけの、デタラメなものばかりです。
世に出回ってる正しい評論や系譜、相関図には全く当てはまることなく、ときにはウソばかりとなることもあるでしょう。
なぜ、そんなことを書くのか。
それは僕自身がありとあらゆるレビューから遮断されたスペースを作りたいがためであり、ただただ好きなもの同士を個人