微睡みのグラデ(エッセイ詞)
−微睡みのグラデ−
微睡みのような、現実と夢との色のグラデーション。
悔やんでも、もう戻らない、
何回見直しても、変わらない。
そんなことは、わかってる。
それでも、戻そうとしてしまう。
望んでも、何も見えてこない、
願ってみても、変わった気がしない。
そんなことは、知ってる。
それでも、期待をしてしまう。
それらが自分の中にある世界の話なのは、知ってる。
自分の中の世界だから、自分目線なのは知ってる。
それなのに、何でそんな自分を自分が見ているのか、
客観的ならまだしも、主観的に見ているのだから。
あの時と、この時と、その時が、交叉して滲む、
過去と、今と、未来が、交錯しながら混ざる、
想い出と、思い込みと、想い入れが出入りする、
そして出来た世界を愉しめばいい、微睡みのグラデ。
微笑みのような、現実と夢との色のグラデーション。
目が覚めたら、もう消えていて、
再び夢の世界には、戻れない。
現実じゃないのは、理解してるけど、
同じ夢を見ようとしてしまう。
やり直しなくても、すでに過ぎていて、
抱いていた夢には、もう届かない。
それでも、夢と現実は僅かな差なのだと、
勝手にその間にいる感覚になってる。
周りの状況に関係なく、自分で自分を煽ってる。
勝手に膨らませて、その世界を生きてしまってる。
正面をひたすら見て進む勇気なんて、いらないし、
形なんて変えていいし、無理に貫かなくていいから。
あの時と、この時と、その時が、交叉して滲む、
過去と、今と、未来が、交錯しながら混ざる、
想い出と、思い込みと、想い入れが出入りする、
そんな今ある世界に浸ればいい、まどろみのグラデ。
目を閉じている間は、頭の中に夢が広がっていて、
目を開いた途端に、そこには、現実が広がっていて、
きっといつかは、その逆になって、
目を閉じている間は、現実と向き合っていく。
目を開いた途端に、夢の世界を活きはじめていく。
自分の方から、誰かを、何かを、照らすのが難しいなら、せめて自らを照らす何かがあったらいい。そして、そこからその光りで、何かの一部になれればいいから、そんな光りが広がる現風景で和える曲は、
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