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あられもなく言葉にできたなら 〜肝心なことは、言葉にできない〜

「統括部レベルアップ会議」の教育動画撮影に向けてピリピリしていた間に。
シナリオ課題の添削が戻って来た。

現在、課題の大テーマは、小道具の活用。
落語のサゲや、短歌の掛詞・枕詞のような、重層的な意味を持つ小道具をスパイスにしたドラマを描けたら…と夢見ている。
小道具に、因縁やら登場人物の想いやらを上手く重ねて書けた時は、自分の満足度も先生の評価もまずまずなのだが、しっくり来ないまま書き出すと、ロクなことにならない。
今回は案の定、「一番の見せ場になるシーンが書きこみ不足」との指摘をもらってしまった。

書かなかった、いや書けなかったのは、画にしにくい題材を選んでしまったからかもしれないし、枚数制限の前に、残すべき場面やディテールの選択を間違えたからかもしれない。
あるいは、無自覚に、シナリオとは別の視点で書いていたのかもしれない。たとえば、小説とか。
振り返ってみれば、仕事以外で何かを書く時の私は、いつもどこかで、読み手に想像の余地を残す、ということを身の程知らずに意識している気がする。
でもそれは、「すべてを画にするための指示書」であるシナリオを初心者が書く際には、まかり間違えばブレーキになってしまうな…と、反省。

そして、それ以上に、
「いちばん主張しなきゃ、伝えなきゃ、な事を、口に出せない」
という自分の弱点が、ここにも出ているのかも…とも。

書くことが好きで、私から言葉や文章を取ったら大したものは残らないな、と思っているけれど。
同時に、言葉にした瞬間から、それは真実や想いとは少しずつ離れていくものだ、と諦めてもいる。
大切な相手へのメールやLINEほど、伝えたい気持ちをストレートに文字にできず、返信が遅れ、誤解される事も多い。
仕事では、伝えなければならないネガティブなことを口に出すのに、人の倍、時間がかかる。

◇ ・ * ・ ◇ ・ * ・ ◇

さて、仕事の話。
今週は、通常業務に加えて問い合わせも多く慌しく、内部監査業務がピークを迎え。結果、少々寝つきの悪い日々を過ごした。
さらに、件の動画撮影絡みで納得のいかない雑務が頻発し、
「事務局よ。要員の業務知識向上、スキルアップを謳うなら、やたらアピール業務を課す前に、事務局自体の動画作成スキルをレベルアップしてくれ…」
と、唸りながら走り抜いた。

そんな中、隣の若手マネジャーから、連日、強烈に、若干八つ当たり気味に、内部監査業務の肩代わりを積み増しされそうになり。全力で、全力で断わり続けたけれど。
「毎日そんな事言われたら、また倒れちゃうからやめてよ〜💦」
とは、最後まで言えなかった。

友人にも主治医にも、
「病み上がりなので無理はできません」
と念仏のように唱えろ、と言われているのだけど、この呪文を、他人に向かって言えないのだ。
来月付で要加護解除となる今こそ、危険そうな相手には、一度、呪文を投げつけとけ! と、頭ではわかっているのに…。

来月には、ぜんざい公社グループ全社の資産棚卸と決算がやってくる。
いわゆる繁忙期、というか修羅場? である。
4月に5名いた我がチームのマネジャーは、現在3名。メンバーも月1名ペースで定年退職者が出ている(なんてエルダーな職場!)。
目減りした要員で、修羅場を乗り切らねばならない。今後、資産棚卸を指揮する隣のマネジャーのストレスレベルは、ますます上がるに違いない。

引き受けられるように力をつけ手を開けておかねば、と思うと同時に、
「できないと言える、身を守れる自分にならなければ!」
と、強く思う。

月曜日は、「統括部レベルアップ会議」の定例ミーティング。
事務局の統括部員には、撮影終了の瞬間から、もう次々と新たなリクエストを投げかけられているけれど…今回の私の目標は、ただひたすらに「余計な仕事を受けない」である。

「容赦なく、断る!」
「あられもなく、書く!」
この2つを、来月の目標に、修羅場を乗り切りたいと思う。

こんな状況だからこそ、心をロックダウンしない★ サポート(創作系の勉強に使います!)も嬉しいですが「スキ」やシェアが励ましエネルギーになります♡ 応援よろしくお願いしますっm(_ _)m❤︎