自分だったらどう思う?
という視点は人と関わる上でとっても大切だと思う。
昨日初めて経験した重症心身障がい児の放課後デイサービス。
学校へのお迎えから、ハイエースにみんなを乗せる、身の回りのお仕事など、そこで見た全てのことは初めてと言っていいことばかりだった。
学校に迎えにいって、後部座席で見守り(隣で座ってるだけ)をしていたら、隣の女の子が手を握って笑いかけてきた。
かわいい笑顔。
冷たい手。
「冷たいね。今日は寒かったね。」と話しかけ、両手でその子の手をさすった。
もう、一気に距離が縮まった気がした。
会話ができる子は誰ひとりとしていない。
話しかけても言葉で返ってくることはない。
「でも確かに分かりあえたよねって瞬間があるのよ」と、この仕事が楽しいと言ってキラキラした表情で話をしてくれる職員の方。
素敵だと思った。
そんなこんなでおむつを換えたり、おやつを食べさせたりやっているうちに(ほぼ見学だったけど)あっという間に帰る時間。
また車にみんなと乗り込みひとりひとりお家に送っていく。
その行き帰りの道中で、キラキラ話をしてくれた職員の方とまた色々とお話をした。
「今日はどうだった?」
「ほんとにあっという間でした。」
「難しいとか分からないこともいっぱいあると思うけど、その子がもし、自分だったらって考えるねん。そしたら、自分やったらこうしてほしい、自分だったらこう思うって出てくるから、迷いとかも無くなって簡単に思えてくるよ。そこから出てくる、こうしてあげたいっていうのはどんどんやっていって欲しい。」
私はまた素敵なひとたちと出会い、素敵な職場と巡り逢えた気がした。
「福祉」っておせっかいだなあ。
この人のためにこうしてあげたい、その気持ちから始まる支援もたくさんあるだろう。
だから大切なのは、その気持ちの中に、どれだけ相手のことを自分事となって考え、想像できるか。
間違ったとしても、それを素直に認め、いかに早く修正できるか。
それを忘れずにいたいなと思いながら、そんな良い意味でおせっかいなこの業界がやっぱり好きだなあと改めて思った昨日だった。
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