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就活体験談 【メーカー:技術系職種】

気が付けばもう12月で、2023年が終わろうとしている。
修論執筆で忙しい最近ですが、息抜きがてら投稿します。

自分の2023年のハイライトは「就職活動」である。
それと並行してやっていた研究もかなり大変だったが。(小声)

企業選びや初めて受ける面接など、初めて尽くしのことだらけだったけど、なんとか自分なりに納得して終えることができた。
社会人への切符を手にしたという記念すべき一年を、2023年が終わる前に振り返りつつ、その経験を皆さんに共有できたらと思います。

プロフィール

  • 2023年現在、修士2回生。(24卒)

  • 国立大学の理系(機械系)。

  • バイトは塾講師を4年くらい。

  • TOEIC800点。

いつから活動してたのか

現在、自分は修士2年生。
一般的には学部3~4年生時に就活すると思うんだけど、自分の場合はちょうどコロナ禍でステイホームしてたのと、院進することを決めてたから学部の時は就活は全くしてなかった。

本格的に動きだしたのは修士1年生(2022年)の4月から。
といってもそんなにガチっていたわけではなく、合同企業説明会にオンラインで参加する程度。
自分は理系というのもあってメーカーに絞っていた。
どんな企業があるのかとか、どんな業界があるのかとかを大まかに見ていた感じ。
興味のある企業は何個かあったけど、自分の就活の軸が定まっていなかったため、選ぶ基準が分からず悩んでいた。

夏~冬で具体的にしていたこと

かといって、何もせずにいると、時間が過ぎていくだけ。
色々な会社を見ていくうちに自分なりの基準が見えてきた。
自分が長く続けられそうかという視点から、自己分析を踏まえて選定した基準は以下のとおり。

  • 新規参入が難しい業界でトップレベルのシェアを持っていること(淘汰されないから)

  • 転勤が頻繁にないこと(環境の変化がしんどいから)

  • 営業利益率が7%以上(ビジネスモデルや経営がしっかりしているか)

  • 企業理念が共感できるか

  • 残業時間が月20時間程度

  • 完全週休2日制

  • 研修制度が充実していること

特に、太字で示した基準は最終的な内定先を決めるときにも一貫して持ち続けたものである。

夏以降は、実際にインターンに参加して会社の雰囲気を肌で感じるようにしていた。
インターン参加のためのエントリーシートを書くのに最初はめちゃくちゃ苦戦した。
何を書いたらいいのかわからないし、研究成果も全然出ていなかったからアピールできるポイントがないと感じていたから。
そんな時、大学のキャリアセンターに相談に行って掛けていただいた言葉にすごく励まされたのを覚えている。

「まだ研究を始めてから1年くらいなんだから、わからないことだらけで当り前じゃない。取り組む姿勢などで頑張っていることを書けばいい」

成果主義的な所属研究室のスタンスとは違う視点からアドバイスを頂いたことで、これでいいんだと自分を肯定できた。
これをきっかけに本当に自分が大切にしたい軸であったり、自分の強みを言語化できるようになっていったと思う。

面接

かれこれしているうちに、インターンシップに参加した企業から早期選考の案内が来て年明けの1月から本選考が始まった。
コロナ禍というのもあって、最終面接以外はオンラインで開催された。

3社に本選考エントリーシート(ES)を提出して、SPI適性試験を受けた。

  • A社:半導体関係のメーカー。

  • B社:A社のライバル。半導体関係メーカー。

  • C社:電気機器メーカー。(就職先)

志望度はBとCが同じくらいで、Aは勤務可能性のある場所が田舎過ぎて志望度はかなり低かった。


自分が受けていた企業は大体3回面接があった。

  • 1次面接(人事レベル)

  • 2次面接(技術者による技術面接)

  • 最終面接(役員レベル)


初不採用通知メール

日程的にAの面接が一番早かったというので、受ける機会があるならと、練習になると思って受けた。
(今振り返ればド失礼。
当時は将来がかかっていたので許してください)
結果、1次面接で落ちた。
勤務地ばかりに気を取られていて、詳しい事業内容を調べておらず、面接の中で興味のある職種を聞かれても答えられなかったから当然である。
結局、詳しく調べたいと思わないということはそこまで行きたくないということなんだろうな、と不採用通知メールを見てしみじみ思った。

その反省を踏まえてBとCの面接に臨んだ。
両社は対面のインターンシップに参加していたため、社風や雰囲気を肌で感じることができた。
それを踏まえて本当に行きたいと思ったから、対策も入念にしていた。
キャリアセンターの人に面接練習を何回もしてもらったり、友達同士でも面接練習をしたりした。

鬼門の2次面接

B社とC社は対面インターンシップに参加していたということもあり、1次面接は知っている人事の方と話すという面接だった。
というのもあって、普通に会話することを意識して両社とも通過。

B社の技術面接(2次面接)はかなり手ごわかった。
自分の研究テーマと絡めて「カーボンニュートラルについてどう考えていますか?」とか「電気自動車の普及には賛成ですか?」とか。
正解はない中で、自分の考えをいかに論理的に説明できるかを見られているのだなと思った。
頭をフル回転させて何とか通過した。

C社の技術面接(2次面接)も通過し、両社とも最終面接を控える局面まで来た。
この時点である程度どっちに行きたいかは固まっていた。
勤務地が都会であることと、製品がBtoC寄りで身近に感じられ貢献感が高いこと、そして社風が自分に合っているなという直感からC社で働きたいと思っていた。

初の最終面接

先に受けたのがC社(就職先)の最終面接。
2023年の2月中旬。
面接会場が横浜だったので、新幹線に乗って向かった。
面接自体は30分程度だった。
入室するまでが一番緊張するんよな、あれ。

入室したら人事部の管理職レベルの方が1人座っていた。
物腰が柔らかそうな方でほっとしたのを覚えている。

面接の内容はESに沿って、主に人柄や考えを問うようなものだった。
地元の話や趣味の話から始まり、「どんな人と働くのが苦手か?」とか、「どのように仕事を進めていきたいか?」とか。
面接官と会話をして、自分がどんな人間かを自分の言葉で伝えている感じ。
そこら辺の居酒屋で飲んでるおっさんと話してる感じが近いかもしれない。(失礼)
逆質問をして、あっという間に面接は終わった。
最後に面接官から「当社でご活躍していただけると思いますので、是非とも来年からよろしくお願いします」という言葉とともに、内々定の通知をいただいた。

面接では自分を偽ることなく、自分の考えを述べただけだった。
それで内々定を頂けたということは、自分という人間をしっかり見てくれたということで、それに対する嬉しさでいっぱいになった。
と同時に、この気持ちを忘れずに精進していこうとも思った。

面接が終わったのが1時半くらいだったからそれからは横浜観光して帰った。
みなとみらい歩いてたらドラマ撮影中の松山ケンイチと遭遇してマジでびっくりした。。。
目力すごくてオーラやばかった。


2回目の最終面接

本当に行きたい企業の内定を持った状態で、ほかの企業(B社)の最終面接を受けることになった。
2月下旬のこと。

B社からしたら、「なんで受けに来るねん」っていう感じだと思うんだけど、選考辞退するのもそれはそれで迷惑だし、こうして面接する機会など今度そうそうないだろうから、経験として受けることにした。

B社の面接では、「もう一社の内定もいただいていて、どちらにしようか迷っています」と言うしかなかった。
それを聞いた面接官に「もうちょっとうちで働きたいという本気度を見せてほしい」「関西で働いたほうがいいでしょ?」と言われてしまった。
図星じゃん~

そうとは言われたものの、「自分の考えをしっかり発言できる」「こういうタイプの方は弊社で活躍できると思う」などの評価をしていただき、B社もその場で内々定を頂いた。

だけど自分としてはC社に行くことを決めていたから、後日電話で内々定辞退せざるを得なかった。

こうして、修士2回生になる前の2023年2月に自分の就職活動は終了した。
早すぎる。

就活をしてみて

日本の新卒一括採用は、いい点も悪い点もあると思う。
いい点は、いろんな企業にチャレンジできることやなんのスキルもない自分みたいなポンコツ学生を採用してくれる”ポテンシャル採用”であること。
また「新卒カード」が持つ威力で大企業に入れるチャンスも比較的大きい。

悪い点は、採用スケジュールが形骸化して「採用」とは言っていなくとも水面下ではインターンなどを通して採用が行われていること。それに伴い、年々就活が早期化していること。
また、一括採用ゆえのプレッシャーも大きいと思う。そこに付け込んだ悪質な就活ビジネスがはびこっているのも事実。

いろいろ思うところはあるでしょうが、日本において就活をするのなら一括採用という制度を使ってみてはどうでしょうか、というのが就活を経験した自分の意見です。
「ダメだったらその時考えればいい。」
と、思いながら自分も就活してました。

就活を始める前は、なんかめんどくさそうで得体の知れないボスキャラのように思っていましたが、いざやってみると本質はシンプルに感じます。
それは「信用を得る」ということです。
エントリーシートやガクチカ、面接などはすべて、自分を信用してもらうための手段であって、本質的なところは自分の言葉で自分を信用させることだと実感しました。
自分の強みや弱みを一貫して言葉にし続ければ、説得力が生まれ、内定につながるのではないかと思います。

自分も縁があって、会社に内定を頂いたと思っているので、4月から自分なりに一生懸命頑張りたいと思います。
就活生がんばれ!

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