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怖いものはありますか?

あなたには
「怖い」と思う事やモノはありますか?

連想されるものとしては
戦争や事故、人の死や霊、自然災害などが
データとして上位に上がって来るそうです。


現代においては
はやり病による働き方の変化、
さらには社会情勢の不安定さもあり、
不安を抱える人が多くなっています。


「怖い」には、不安や恐れ、時に怒りなど
実にいろんな感情が含まれていますが、
共通して言えるのは
「未知のもの」であり、
「予測がつかない」 ものであるということ。


予測不能なものがどれほどの
精神的または身体的痛みを伴い、
リスキーなものなのか。
わからないと人は動けなくなります。

当然ですよね。安全確保のために
まず警戒してしまうのが人間の本能です。

そんな人間の本能と共存し、
怖さを抱えながらも、
適切に対応していくためには?

一体何からヒントを得たらよいのでしょうか。


今日は、そんな「怖いこと」を抱えながら
コーチゼロのコーチングによって
ライフスタイルの転換した
ある管理職の方の事例をご紹介します。


フィールド「仕事」からの転換

20年以上、第一線の管理職を務めてきたこの女性は
部下の育成を伴う仕事や
自己成長のための生涯学習として
積極的にセミナーなどを受講し、日々活動されていました。

そんな中、「半ば諦めていた」という
子供を授かることになります。

今までの生きるフィールドは「仕事」。
お客様にとっての人生の中心軸は
まさに仕事での人間関係であり、
仕事の効率化であり、成果を出すこと…。


そういったところに軸足を持っていたこの方にとって
大きな転機となる出来事でした。

お客様にとって一つの命に向き合うことは
まさに予測がつかない、
未知のモノとの出会いでした。


怖さの正体


「出産が怖い」という言葉が
お客様から出てきたのは、この頃でした。

そこで「怖い」というお客様に
どういう怖さがあるのか?
ということをコーチングで
どんどん言葉にしていきました。

ご自身の中での出産に対する思い、
心配事・周りから聞いた話などが
色々出てきます。

要因となる表面的な出来事は
いくつかあるようでした。

例えば、社内及び
家庭における諸々の調整において、
「出産」という新しいイベントにおいて
今までにはないやり取りが発生しています。

しかしそこに
お客様の怖さの正体があったわけではありません。
「初めての」出産。
ここにお客様の未知なものがあり、
予測のつかないものの正体があったのです。
「痛みに耐えられるのか」
「怖くて怖くてしょうがない」
そんな言葉が出る裏には、
お客様の価値観が潜んでいます。

「出産は痛いもの」
「出産は痛みに耐えるもの」
その他、出産に伴うリスク情報が
お客様の脳内に
多数ストックされていることがわかりました。

お客様の怖さの正体は、
出産という「未知なるものへの恐怖」であり、

過去の事例という「他者からの情報」によって
自分では予測ができないもの=恐怖
となっていたのです。


価値観をコントロールする

ここでいくつかの価値観が転換した事例をご紹介します。


世界的な名著
スティーブン R コヴィー著
「七つの習慣」より


①一瞬で怒りが静まった事例



静寂に包まれた乗客しかいない電車に
とある父親と、その子供が乗車してきた。

その子供は、大はしゃぎで
土足で椅子に足を乗せるなど、
目に余る様子。

父親は意に介さず子供を放置。
場の空気は騒然となる。

思い余った著者が父親に
「静かにさせてもらえませんか」
といったニュアンスを伝えたところ
「ああ…」と力なく父親が対応した。

実はこういうことだった。
「その父親の妻であり、
その子供の母親だった女性は
実は、今朝亡くなった。
その子はまだ事態が把握できず
はしゃぎ続けていた」

【著者の怒りは鎮まり、
その父親の助けになることはないかと考え出した】

また、こんな内容もあります。


②怖さと怒りがすぐに消えた事例

ここに航海中の戦艦があった。
悪天候、視界不良の中、見張りが報告に来た。

「この船の進路上に光が見えます。
衝突の危険があります」。

艦長は「進路20度変更せよ」 と先方に伝えるが拒否され、
さらに「私は艦長だ。変更せよ」と伝えるが
「そちらが変更しなければなりません」と帰ってくる。

艦長はついに怒り「こっちは戦艦だ。
進路を変更せよ」と伝える

帰ってきた信号は「こちらは灯台である」。

【戦艦は直ちに進路を変えた】

この世界的名著の事例から
何が読み取れるでしょうか。

この二つの事例に共通しているのは
【状況は全く変わっていないのに
主体となる人物の怒りや不安は消え去っている】
ということです。

身近な例でいくと、
雨が降った時、晴れ渡った景色を見たくて
ドライブをしようとしていた人はがっくりくる。
「最近ずっと晴れていたのに、なんで今日は雨が降るんだ」。

一方で、乾ききった農作物を目の前にしていた
農家の主人であれば、全く違う言葉が出てくるでしょう。
「恵みの雨だ」。

つまり目の前のこと、
今起こっていること、
不安や怒り、怖さを感じていることの
そのものが問題なのではなく、

「どう感じているか」が問題であり、
私たちに必要なのは
自分の価値観をコントロールすることにあります。
つまり、目の前で起こることに対して
いかに肯定的・発展的な解釈や意味付けを行えるか。
この価値観をコントロールすることは
本人の意志力では、ほぼ不可能です。

というのは、現在持つ価値観は
本人が体験から得た揺るぎない信念となっており、
それに伴って行動パターンができています。

現在は弊害となっている
その価値観や行動は、
以前は効果的に働いていた実績すらあります。
本人にとってみれば
現在のアイデンティティと直結しており、
自分と一体化しているものです。


だからこそ適切な技術を持った
第三者の伴走者がいると
回り道をせずに苦しまなくて済む、
その技術がコーチングであり
伴走者がコーチとなります。

ビジョンを持つ


先のお客様の事例に戻ります。

コーチゼロでは傾聴を行い
【一旦とことん話を聴き、その話を受け取る】
クリアリングに力を入れています。

行動を妨げている要因となっている
不安な気持ちをクリアにできたら
もっと簡単に
次の場面に進みやすくなります。


「出産は痛いもの」
「出産は痛みに耐えるもの」
その他、出産に伴うリスク情報が
お客様の脳内に
多数ストックされていることがわかりました。

お客様の怖さの正体は、
出産という未知なるものへの恐怖であり、

リスク事例という他者からの情報が
恐怖となっていたのです。

そこで、コーチゼロでは
先の傾聴に加え、質問・提案により
コーチング利用者の
今までの価値観を転換していきます。

未知のものであり
予測がつかないという価値観を
逆に捉えてみることを提案しました。
つまり、「未知のものではなく、
予測がつくものである」として
イメージを膨らませてみます。

具体的には、
出産に良いイメージを持っていた
経産婦さんの情報を集め、
「出産は尊いもの」
「出産は喜ばしいもの」
といったイメージを膨らませていきます。

また、今だからこそ体験できる
体の変化や
赤ちゃんからの応答による感動、
社内を含め周りの人達の温かい交流など
様々な体験価値を味わう
「感謝のワーク」を行いました。

こうしてお客様はイメージワークから
新しい価値観を手に入れ
ポジティブな感情を持ちやすい
ビジョンを手に入れていきました。

お客様の変化


お客様はありとあらゆる懸念材料を出尽くした時に
それまでと全く違うことを言い出しました。

その人は何て言ったか。

心配事は手放したのでしょう。


次に言った言葉は
「もう怖くない。出産が楽しみになってきた」。
これまでとまるで真逆の事を言ってきました。

今ではこのお客様は「全く不安はない。
今、やれることを一つ一つやっている。
毎日充実してます」と笑顔で応えてくれます。


まとめ


今回は「怖いと恐れていたことが、
楽しみになってきた」事例を
お伝えしました。

今持っている否定的なビジョンを言語化し、
一旦、明確に現れた固定概念・価値観を受け止める。


次に、肯定的なビジョンを持ち
イメージを掴みきれば、
警戒心は解け、行動しやすくなります。

コーチゼロのコーチングでは
幸福度の高い意味づけを行う
リフレーミングを行っています。

更に、習慣化に向け、
継続的にサポートしています。
詳細確認、お申し込みはコチラ
https://coach-zero.com/


次回は、コーチゼロのビジョンについて
お伝えします。
「話し合いだけでなく
聴き合いで幸福度爆上がり」という内容です。
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