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欅坂46が好きな人に読んでもらいたい話(第2回)

※2019年11月23日にLINEブログに載せた話です。
※内容はあくまでも個人の見解です。

僕は大学3年生。就職活動中である。

今日(11月23日)、ある企業に訪問した。教育系のベンチャー企業だ。
会社説明会ではなく、学生6名と人事の方1名で、教育について語り合おうという会だった。
簡単に自己紹介と企業紹介が済んだところで、早速メインイベントであるディスカッションが始まった。

最初のテーマは

「日本の教育の課題は何か?」

であった。  

このテーマについて私は

「考える力が育まれていないこと」
「読解力の低下」

の2つを挙げた。
他にも考え付いた課題はあったが、時間の関係上話すことは出来なかった。
何故これを挙げたか。
それは、

「考えることが面倒くさいと思っている人が多いから」

である。


 
僕は中学生を対象にサッカーのGKコーチをしている。
他者の役に立ちたい気持ちが強い私にとって指導者という立場は最高の仕事である。

指導の際、心掛けていることがある。
それは、

「選手が考えること」

だ。

言われた通りにプレーしたって自分の物にならない。
選手はコントローラーで操作されている画面内のキャラクターではない。
どんな物事でも「それは何故だろう?」と意図を常に考えてほしいのだ。
 

では実際に選手に聞いてみよう。

僕:「今日やった練習メニューの意図って何だと思う?間違っていてもいいから考えてみて。」
選手:「・・・」
僕:「じゃあ試合中のどんなシーンで使えそう?」
選手:「えーと...」

 
言われた通りにやれば怒られることはない。
逆に言えば、はみ出したことをすると怒られてきたのだ。
そしてこれは「考えることの放棄」につながる。
「自分の考えを目上の人にぶつけたところで、その人と違う考えを持っているとこっぴどく叱られ、その意見はなかったことにされる」から。
もしこの選手がそういう教育しか受けてきていなかった場合、考えることができないのは当たり前のことだと言える。
 
黙っていれば先生が答えを教えてくれる教育。
自分の考えではなく「総意」が大事な教育。
取り敢えず右へ倣えの人生。安定を求めた人生。。。
考えないことは非常に楽だ。しかし、楽しくはない。
 
 
 
2つ目のテーマは

「将来に求めたい教育とは?」

であった。
 
私はこのテーマでは、

「生徒によるプレゼンが中心の教育」

を挙げた。

プレゼンをする際、必ず情報収集を行う。この時点で能動的に学習が出来ている。
白地に黒文字だけでは見てる側はワクワクしない。パワポのデザインだって工夫するだろう。
ただ原稿を読むだけでは伝わらない。話し方を工夫するだろう。これはトーク力向上に繋がる。
どの作業でも「考えて」いる。言われた通りに作業することはできない。
何故なら具体的な手順や方法を伝えないから。
 
 
 
あくまでもこれは一例にすぎない。「こんな教育あったら面白そう!」というのは誰しもが思ったことあるだろう。
 
しかし、このような提案をするとこんな人達が出てくる。

「そんなのは教育じゃない」
「常識的に考えてダメでしょ」
「私たちの頃はそんなの許されなかった」
「自分で考えないといけないとか面倒くさい」
「それ入試で使う?」
「授業は静かに受けるものだから」
・・・

僕らが思っている以上に世の中には「誰が決めたかもわからない常識に縛られている人」が多いのだ。
そしてその枠からはみ出すと「異端」「非常識」「空気が読めない人」「存在しなくていい人」「消えればいい人」...と呼ばれる。
 
マジョリティは常識なのか?
多数決は民意をまとめるものではないのか?
民意が常識になるのか?
 
 
欅坂46が本当に好きな僕らは絶対に「黒い羊」だ。
だから「白い羊」からいつも批判される。
誰が作ったかわからない「アイドルっぽさ」という枠組みの中から。
 
それでも「なんだこの野郎!」と立ち向かう。自分の考えをしっかりと主張する。総意ではなく自分の意思を大事にする...
 
 
たとえ少数であっても、筋の通った考えを一貫して主張し続けることで多数になるかもしれない。ただ、その主張をやめた瞬間、黒い羊は「白い羊のフリ」をすることになる。
 
欅坂46の良さは、マイノリティの目線に寄り添っているところではないだろうか。
「多数派じゃないから私はダメなんだ」という人に手を差し伸べているのではないか。
右へ倣えの人生しか送ってこなかった人、考えるのが面倒くさいからと楽をしてきた人がこの良さに気が付けるわけがない。
マイノリティを経験したことがないし、マイノリティは悪だと思っているのだから。
自分の考えすら持てず、周りに流されることしかできない愚か者から重箱の隅をつつかれても、僕らは許容できるはずだ。
 
 
 
太陽はどんな時もこの空を見上げる人を選ばない。
「異端だ」と言われても、自分の意思を貫く人のことを必ず照らしてくれる。
不安になったらまた欅坂46の音楽に頼ればいい。
もし欅坂が壊れたとしても、今まで僕らに与えてくれたものはなくならない。
 
 
 
 
 
 
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今日のディスカッションの際、自分の考えを話している最中に、
「自分が考えていることって欅ちゃん達が表現してくれてるじゃん!」と気づきました。
同じようなことを思っている人が他にいないかなと思い、ブログに書くことを決めました。
まさか就職活動に欅坂46が役に立つとは思っていませんでした。まだ決まったわけではないですが。
 
僕は小学生の頃からMr.Childrenが大好きです。彼らの歌に何度も助けられてきました。
彼らがきっかけで大学1年の頃に乃木坂46にハマりました。昔はアイドルのことが嫌いでしたが、ちゃんと応援してみると「アイドルも一人の人間なんだな」と気が付きました。
そしていつの間にか乃木坂・欅坂・日向坂(けやき坂)にどハマりしていました。
だからこそ「どれが良くてどれが悪い」なんて議論してほしくないんですよね。それぞれ良い面と悪い面があるから面白いんです。人間ですから。
音楽に勝負はいらない。
 
 
僕の欅坂46の推しメンは今年の7月に卒業してしまいましたが、今も欅坂46の大ファンです。これからももっとハラハラドキドキさせて頂きたいと思っています。
 
だからこそ、
#いつもありがとう欅坂46



〜後日談〜

残念ながらこの企業からは内定を頂くことは出来なかった。
けれど、自分の行きたい方向へと導いてくれたこの企業には感謝しかない。

人との出会いは自分の世界を広げてくれる。

どんな終わり方であろうとも、出会えたことは奇跡でもあり、運命でもある。
だから僕はいつもこう思う。

「僕と出会った全ての人が最高の人生を歩んで欲しい」

と。

良くも悪くも誰かの人生に影響を与えられることが、僕にとって一番の幸福なのかもしれない。

次回は僕が東北を好きになった理由を書こうかなと思います。  



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