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なぜミッション・ビジョン・バリューが大切なのか

初めて出会ったMission・Vision・Value

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私が初めて出社した日。
25Holdings 日本支社代表 藤田からMission・Vision・Valueなど25Holdingsが大切にしているCultureについて話がありました。

私は大学を卒業してからこれまで動物病院で働いていたので、The企業に務めた経験はゼロ。
企業Cultureを聞くこと自体が初めてだったのですが、
お話を受けて、まず一言…

「素敵」

言葉は違えど私自身も同じ想いである「ペットと人間の関係をより密接にする」というMission。それを実現するための明確なVision。これらに繋がる日々のValue。
25Holdingsでこれから一緒に仲間とMissionに向かっていきたいと思いました。

そして、時は流れてジョインしてから1ヵ月。
この素敵なCultureをもっと深く知りたいと思い「なぜ、いつ、どのようにCultureが生まれたのか」を藤田に聞いてみましたので、今回は「Mission・Vision・Valueの誕生ストーリー」をお届けします。


状況が厳しいとき、いかに意思決定と行動ができるか

企業経営においてMission・Vision・Valueが大切なことは自分自身の経験から頭では分かっていたのですが、創業当初はまだ言葉には起こしていませんでした。

なぜ言葉にしていなかったか?それは、Missionなどがなくても事業が成長していたからです。
事業が成長している時は、チームの一体感がおのずと生まれます。だから言葉にすることを後回しにしていました。

もちろん、事業成長の結果や達成感は大切ですが、問題はその成長が止まった時。
事業には必ず良い時もあれば良くない時もあります。事業成長が続いていると事業成長の事実が結束力を生むのですが、成長が止まった時や何かネガティブなことあった時に何が結束力に繋がるのか。また、事業成長が止まると、結束力だけでなく、個人の意思決定や行動にも変化が求められ、そこに迷いが生じます。その時に何を軸に意思決定をすれば良いのかがわからなくなってしまいます。

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実は、25Holdingsでも在庫を持つビジネスで起こりうるキャッシュフローの危機を感じたときがありました。売り上げは伸びているが、会社にお金が入ってくるタイミングと会社からお金が出るタイミングの違いにより、一時的に会社からお金がなくなってしまう。そのため、会社全体でコストの削減を行う、乗り切るためにいろいろと犠牲を伴う対応策をする必要がありました。
国籍も異なる組織。個々人の状況も様々です。いずれこの状況は改善されるとわかっていても当然不安を与えることになり、少なくないメンバーが組織を離れていきました。中には、1対1で状況を説明をして、その時は「私は大丈夫」と前向きに話してくれたメンバーからも退職の連絡がありました。
相手のことを理解していたつもりですが、想像以上に不安にさせてしまったことを感じ、とにかくつらい出来事でした。
キャッシュフローの危機は経営者として絶対にあってはいけないことですし、企業経営における良くない出来事の極端なケースかもしれません。
これに限らず、事業は良い時だけでなく良くない時もあることを考えた時に、「それを一緒に乗り越えられるCultureが必要」そして、「企業カルチャーはMission・Vision・Valueに起因する」と考え、先ほどの出来事を乗り越えてすぐに合宿を開き、言葉にしたのが今のMission・Vision・Valueです。


Mission:「ペットと人間の関係をより密接にする」

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「ペットと人間の関係をより密接にする」

このMissionは25Holdings CEOであるRoyの経験と強い想いにより生み出されました。
彼は犬3匹と共に暮らし、仕事で疲れて帰ったときに、出迎えてくれる犬たちの笑顔に癒され、彼らからたくさんの無条件の愛と純粋さを感じていました。

“かけがえのないペットとの大切な時間を多くの人に感じてもらいたい” 

この想いからMissionが表現されました。

僕も犬と暮らしていたときに、Royと同じ感覚を抱いたことがありました。
それに加えて、客観的に市場を見ると、ペットが家族化する世の中に僕らがどうアプローチしていくのか、ペットとペットペアレントをより近い存在にすることが存在意義だと感じ、このMissionを軸に事業を進めました。

Vision:世界No.1のペットケアブランド

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次にVisionについて。Visionを考える時に2つの道がありました。
「プラットフォームをつくる」か「ブランドをつくるか」です。議論の結果、Royと僕はブランドを選びました。
その理由は様々ありますが、1つ挙げるならばミッションである「ペットと人間の生活をより密接にする」とという事をグローバルで達成することを考えた時に、それができるのがブランドだと考えたからです。例えば日本からは、トヨタ・ソニー・ユニクロ・味の素、数えきれないほどのブランドが世界に展開しています。一方、プラットフォームの場合、グローバルで展開するプラットフォームは本当に少数で、どちらかというとローカライズの要素が強くなります。また、ブランドの場合、名前は同じでも、Missionを軸に多様なサービスを展開することができ、ビジネスの幅を広げることができると感じていました。
この考えから、私たちはペットケアブランドとしての世界No.1を目指すことにしました。

Value:どんな仲間と働きたいか

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「どんな仲間と働きたいか」

この問いを当時の危機から一緒に立ち上がったシンガポールやマレーシアの全メンバーに問いかけることからValueの議論が始まりました。バリの一棟に全社員で集まり、オフサイトミーティングを行いました。グローバルの全社員が一つの場所に集まることは初めての事でした。3日間皆で一緒に過ごし、議論し、遊び、その中で意見を出し合って、決めていきました。
そこで、何枚もの色とりどりの紙に同じ想いが綴られている様子を見て、「国籍や人種が違えど、みな同じ想いなのだ」と気づきました。

Mission・Vision・Valueからみたシンガポールと日本

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こうして創り出されたMission・Vision・Value。
シンガポールではCultureを言葉に起こしてから明らかな“一体感”が生まれました。
振り返ると、以前は日々目の前にあるタスクをこなすことに一生懸命になっていたように感じています。
2020年3月からスタートした日本は、Valueの「顧客第一主義」「誠実さ」「チームワーク」が他国より強いと感じます。その一方で、「能動的に行動を起こし、迅速に実行する」ことをもっと意識的に強化したいと思っています。失敗を恐れず、どんどん行動していきましょう。

25HoldingsのCultureと過ごす日々の中で私に起こった変化

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ここからは「Mission・Vision・Valueの誕生ストーリー」を藤田から聞いた私(岩崎)が、感じたことをお話します。

私はCultureを1つの植物の成長に例えられると思いました。

Missionという植物を呼吸させる太陽とValueを胸に刻んだ私たちひとりひとりである水の恩恵を受け、大空の太陽に向かって、Visionという花をきれいにたくさん咲かせる。そうすると、Cultureという根が力強く太く自然とはると思ったからです。

当時、シンガポールはまだCultureを創る企業は少なく、必要性を認めてもらうのも大変だったと藤田は話していました。

しかし、これらに沿っているかどうかで事業を決めていく〝方向性〟が明確になった私たちは明日何か起こっても全員で意思決定をし、行動できる。
そう、入社1カ月の私にも確信させ、漠然と安心させてくれたこのCultureを私は大切にしていきたいと、強く思います。

すべては、「ペットと人間の関係をより密接にする」ために。

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