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梅雨よ、来い。

あっという間に 散っていく

桜の花が 散っていく


待ってましたと アジサイは

今か今かと 雨を待つ


オレを 忘れてくれるなと

カエルがぴょんと 飛び跳ねる


なかなか あめが 降らないと

カタツムリ君が 怒り出す


おーい!

梅雨よ、早く来い。


憎まれっ子と 拗ねないで

今すぐ 雨を 降らせにおいで。

ほら 君を待ってる 仲間もいるんだ。


だから!

梅雨よ、早く来い!


◎この詩の背景◎

 先日、久しぶりに雨が降った。ずっと晴れが続いていて、私は晴れが好きなんだけど、なんだかちょっと疲れた気がしていて。

 そんな時に、雨が降った。

 洗濯物は干せないし、買い物に出るのも億劫だった。

 でも、何だかちょっと、心が潤った気がした。

 もしかしたら、自分なんて……と思っている人がいるかもしれないと、ふと思った。その時、嫌われっ子と思われがちな梅雨にも、その雨を必要としてくれている動植物がいることを思い出した。そして、自分なんて……と卑下している人達に、「あなたを必要としてくれる人が必ずいるよ」と伝えたくなった。

 だから、この詩を書いてみた。

 想像上で書いているから、もしかしたら、まだカエルもカタツムリもいないかもしれないけれど。でも、この気持ちが伝わればそれでいいと思っている。


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