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ギフテッド児に特有の非同期発達

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ギフテッドの人たちは自分自身の中に不調和を感じることが多く、このような状態を「非同期発達(発達の非同期性ともいう)」といいます。

ギフテッド人における非同期発達は、周りとうまく馴染めないということだけでなく、個人内の能力間に非常に大きな違いがある、つまり能力の凸凹が存在するということです。

例を出します。知的な能力が非常に優れている一方でソーシャルスキルは未熟、空間認知の能力が著しく発達しているが言語能力は標準並みである、判断力が知的能力に比べて発達していないなどが挙げられます。

多くのギフテッド児の場合、成長とともに遅れていた能力は追いつくと言われていますが、大人になっても非同期性を抱えている人もいます。この非同期性については2Eの子供たちにもはより一層顕著にみられることになります。

(2Eについては以下の記事をご参照ください。)

ここで考えなければいけないのは、非同期発達が永続的な特性となり、自分の弱点や短所となっていた部分に妨げられて才能を発揮できなくなる子供たちが存在するという点です。ある特定の領域で優れた能力を発揮する子が実は別の領域になると標準的あるいは平均以下の能力であるということも十分に考えられます。

ギフテッドの子供たちがより豊かな生活を送るためにはその子自身の特性をきちんと把握し、非常に能力の高い領域と弱点になっている領域の双方に対してアプローチする必要があります。これがギフテッド教育の本質です。



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