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たった3つの習慣で,英語が「使える」ようになる

-アラフィフに英会話ができるまでの3つの習慣,という経験をシェアするためのシリーズです.(Episode#02) 

残り95%の情報にアクセスできるメリット

英語が僕にどう役立っているかについて,その具体的なメリットを整理しておきたいと思います.英語にチャレンジするメリットを一言で言えば,僕にとっては楽しいから,ということになるんですが,結果として楽しくなっていくわけで,それなりに最初は苦労するわけです.自分で思い出しても,最初の会話レッスンは酷かった.発音も,なんとなくそれっぽく喋っても通じなかった.特にrの発音はことごとくやり直されましたね.それまで,そんな顔の筋肉を使って喋るなんてことは経験がないわけですから,自分でも恥ずかしかったです.でも,開き直ると,出来たんです.それで,ちょっと扉の開け方がわかった.つまり,最初はちょっとした挫折の繰り返しです.でも,モチベーションが保てたのは,いくらか頑張れば実利的なメリットがあると信じていたからですね.個人的な例えになりますが,それを整理しておくことで,これからチャレンジする方の参考になるかもしれないと思ったからです.

僕は仕事として建築の教育と実践に携わっています.デザイン学校で授業を持ちながら,個人の研究室としてデザインのプロジェクトやワークショップに取り組んでいます.僕にとってそれは仕事であると同時にもはやライフワークみたいなもので,面白いデザインや建築の事例,またその考え方に触れることは何より楽しいことなんですね.自分をインスパイアしてくれる源泉なんです.そこで,英語が使えることによって,世界中の有益なデザイン情報にアクセスできるようになるというわけです.インターネットの世界では,日本語で検索する場合の情報数の分母と,英語で検索する場合のそれとでは,膨大な格差があります.インターネットの全体で使われる言語の構成比率でいうと,日本語のページは5%と言われています.ほか95%の情報が漏れていることになります.日本後で検索して得られる情報は,世界の情報の5%しか出てこなくて,しかも日本の情報しか出てこないわけですね,当たり前ですが.

例えば,ある面白いプロジェクトを偶然見つけたとして,テキストが英語だけだったりします.世界ではそれが普通の話なんです.これが,ベストセラーや著名なデザイナーのプロジェクトであれば,そのオリジナルサイトが日本語の翻訳ページやエージェントを介していれば,少なくとも遅れて日本語で読むことができるかもしれません.それにしても,数日から数ヶ月程度のタイムラグが生じるのが常でしょう.その記事がもし小さなプロジェクトについてだったら,決して日本語に訳された記事などいつまでたっても読むことはできないでしょう.また,Youtubeなどの映像アーカイブに関しても,面白そうなものに日本語のちゃんとしたサブタイトル(字幕)が付いているものは少ないんですね.そして2020年現在では,さすがにまだ自動翻訳ではまともな同時翻訳が出来ていません.

つまり,英語が読める,聞ける,ということになれば,それら英語のみの情報にある程度自在にアクセスできて,知ることができます.これは,僕にとってはとてもメリットが大きいんです.ついでに言うと,英語なら無料で観られるコンテンツが,日本語訳が付くと有料であるようなケースも多くあります.当然といえば当然なんですが,英語のコンテンツに直接アクセスできるということは,情報を知るスピードの面でも費用の面でもいいことづくめなのです.それで,僕の場合は,デザイン学校で講師をしているものですから,そういう新しい面白い情報を世界から引っ張ってきて,学生に紹介してあげられるというのも,僕の拙い授業を豊なものにしてくれていると思うんですね.

世界中の人とコミュニケーションが取れる

次に,これは実際にはモチベーションの維持に大きく作用しているなと自分でも感じているんですが,その気になれば世界中に友達ができます.50を過ぎた大の大人が,と笑われるかもしれませんが,これは僕の性格なんでしょう.僕は決してお喋りなタイプではありませんし,人付き合いがそれほど得意な方ではありません.でも,例えばイギリスがEUから撤退するとなると,イギリスに住んでいる人に「どうなの?」と聞いてみたくなりますし,ニューヨークで大好きな現代アーティストの展覧会をやっていれば,それについてニューヨークの知り合いに「どうだった?」と聞くことができます.実際,2017年にニューヨークに旅行に行った際も,事前におすすめレストランやちょっとしたことをNY在住の友達に尋ねたりして,教えてもらったお店でとても楽しい時間を過ごすことができました.いまやいろんなSNSでいろんな個人的なつながりが出来る世の中なので,そういう友達をつくることは決して難しいことではありません.友達,というと僕らの世代から考えればもっと親しい人のことをいうのかもしれませんが,Facebook時代の友達という概念で,それはこちらが働きかければどんどん広がっていきます.特に,相手が日本の言葉や文化に関心がある場合,お互いの利害が一致するので,いわゆるランゲージ・エクスチェンジ(お互いの言葉を練習する)友達としてより効果的に学ぶことができます.これが出来始めると,日常的に英語を使わざるを得ない頻度がグッとあがります.挨拶程度や,いわゆるカジュアルトークであっても,英語で断続的に会話を続けることで,英語力を高めていくことができるようになります.最初は辞書機能に頼りますが,慣れてくるとフレーズなどを覚えてくるので,徐々に徐々に,英語を自由に話せる感覚が養われていきますので,おすすめです.普段でも,おそらくみなさん普通にLINEなどで家族や友達とチャットで会話しますよね,ちょっと一息ついた時とか.それに英語で会話する相手が増えるだけです.それが楽しければ勝手に英語の感覚が養われますよ.

たった3つのことを実践するだけ,そしてほとんどお金をかけない

後にそれぞれ詳しく説明していきますが,僕が実践したことはそれほど多くありませんし,忙しい日常の合間に断続的に英語に触れる機会を増やすという手法で,お金もほとんど必要としません.

1.オンライン英会話を始める
2.無料アプリを活用して毎日英語を使う
3.自分のパソコンやアプリの言語設定を英語にする

この3つです.それぞれ僕が具体的にどう活用してるかは今後別の記事でそれぞれ書いていく予定ですが,ここでは,サービス名,アプリ名を紹介して,概略を説明しましょう.

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