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外資系と内資系の特徴を区分した上であんまり関係ないと申し上げたい

 転職時の悩みの一つに「外資系にしようかな。しかしドライで厳しく、英語ができないといけない。しかし給料は高く、仕事ができなければすぐに切られる。そんな中、私はやっていけるだろうか。なら給料が低くてもやはりここは内資にした方が人生は安定するか」というような悩みがあるのではないかと思う。悩みの内容が具体的で生々しいが、これは半分ぐらい私の思考で、もう半分ぐらいは一般的と信じたい。

 それなりに外資系の企業に身を置いた人として、まず大まかな区分を書いてみる。その後にそれを破壊するので、参考までに目を通していただければとは思う。

1.外資系の特徴と内資との違い

 外資系の特徴としてはまず、①上の人がすぐ(よく)変わる、②仕事の棲み分けがそれなりに明確、③仕事をする上で効率を考える。ということがあるように思う。まず、外資系はトップや上の役職の人がよく変わる。これは、ビジネス判断による組織変動が活発であるという要素もあり、また上の人は日々それだけプレッシャーに晒されている。外資系にはあまり寝たり新聞を読んだりソ〇ティアをやっている管理職はいない。
 仕事の棲み分けは明確だが「それなりに」と書いたのはどんな仕事にも「誰がやるの?」というものはあり、明確だからであるからこそ、誰もやりたがらない、ということもある。この辺りは大きい組織の日本企業と何も変わらない。
 もう一つは仕事をする上で効率を考える。外資系企業は「できるけどめっちゃ時間かかりますし、俺そんなに給料もらってませんよ」と平気で言える。日本企業は「できる、できないじゃない。やるんだ!」と言ってどんなことでもやる感じがある。この辺りの温度感が違う。

2.外資系ってどうなの、他情報

 まず日本にある外資系とはほとんどの場合、「外国の資本により設立した会社が規模を大きくしてアジアに拠点を設立し、日本市場をいち会社として任せている」ことになる。今でこそ「給料が高い」とか言われるが、これは私としては単純に日本が物価が低くて向こうが高いので、「海外の水準で考えると日本人に給料を渡しても、俺らからしたら並以下」的な感覚なのではと思う。
 ただシンプルに考えると別に相対的なことは兎も角、給料が高いのは良いので稼ぎたい人は外資系は良い。
 また「外資系ってドライだからすぐに切られる」というのは正直まったく意識していない。世の中はどこも業務上、人が足りない。というよりは余剰人員をほぼ持たずにやっている。外資系はその最たるものなので、最適な人数で回している=在籍している人には仕事がある、という状態である。そこで仕事ができなければクビになるのは当然であり、これは外資系だからという問題ではなく日本企業もそうだと認識する。外資系だからと言って「チミ明日から来なくていいから」なんてことには全くならない。むしろ、日本企業よりこの辺りはルールに則って行う部分があるので安心感さえあるイメージだ。いきなりよくわからない端っこの部屋に呼ばれて胸倉を捕まれ「おまえが辞めるか、俺が辞めるか(?)、どっちだ!」というようなよくわからない状況にはならない(と思う)。

3.結局言いたいことは一つ

 上記、色々書いた上で私が言いたいことは「外資系と内資系」を意識する必要は全くない、ということ。長く日本で事業を継続したものの、大企業から部門や事業を切り離され、外国に買われて外資系になった、という会社の場合、正直、内資の部分が色濃く残るのである。日本には外資系だけど言うて外資系とは言えない会社も数多く存在する。
 おそらく貴方がいただいている外資系と内資系のイメージは世間一般に共有されているものと相違ない。その中で私が伝えたいのは「貴方はどういう会社で働くことが合っているか」「心地よいか」ということを自分で持たなければいけない、ということ。
 例えば服装一つにしても「スーツ以外の営業マンを信じられますか?」と謳っている会社と「ビジネスフリー、適切な服装で」という会社のどちらかが合っているか、ということだ。この条件で例えると前者は日本的、後者は外資系寄りということにしよう。
 ルールが合ってそれに従うのは脳のリソースをあまり使わないと思っているので、エネルギーは温存できる。そちらに適性があるのであれば、内資の方が合っているのかもしれない。私のように「このルール、何のためにあるんだ?どうでもよくね?そもそもバスケは何でボール入れると2点なの?」と考えてしまう人は内資は正直あまり向いていない。
 ただ、内資の中には考え方を外資というのか「自分の頭で考えて動け。自分の意見は言って、進んでいけ。建前じゃなく。」という会社もある。一概にこれを外資と言うのも偏見のような気がしている。なので、私の中の結論としては、内資・外資と考えずに自分の思想にあった会社を選ぼうと言うことだ。ちなみに外資だから英語が必ずいるというわけでもない。英語があると出世しやすいということだけだ。

長く書いてしまったが、あまり内外を考えず、自分に合った企業で自分らしく生きていこう。

良い、自分らしさを。

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