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私淑#2 「自分と心」

 
 もう、2024年。あっという間の2023年だった。3月に大学を卒業し、4月に社会人になった。毎日目の前にあるものをこなすことに必死で、気付いたら年が明けていた、そんな感覚。

 私は、昔から漠然と自分に自信がなく、緊張しやすい気質である。

 慣れない場所に行ったり、多くの人と話した後はどっと疲れる。環境の変化も苦手で、胃薬は常に持ち歩いている。

 そのくせ、人と関わることは好きだ。非常に面倒くさい人間だと思う。日々、人が何を考えて生きているのか、知りたいと思っている。人と話すと、新たな知見を得られる。それらを積極的に吸収して、自分の糧にする。食べ物や音楽など、好きな人にはとことん影響されやすい。

 そんな自分のでこぼこな気質は、教員という職業に合っているのか、今でも分からない。子どもの前では、常に元気で居なければいけない、そんなプレッシャーを勝手に自分に必要以上にかけてしまう。3ヶ月に1回くらいは、どうしても自分ひとりでは倒せない荒波がやってきて、心を許す上司の前で泣いてしまう。

 子どもは、とてもかわいい。いつもお花や折り紙をくれる子、ポケモンの話をしてくれる子、廊下で私を見つけて、すぐに駆け寄って来てくれる子…。健康で居てくれればそれで良いと、日々思う。

 生きづらい要素がたくさんある現代。まだまだ周囲の人に支えてもらってばかりな自分だけど、ゆくゆくは何らかの形で、誰かを支えられる大人になりたい。関わっていて、誰かをほっと安心させられるような大人になりたい。まずは、自分自身を愛していけるように。焦らずゆっくりと進んで行きたい。

 このように、自分を好きになりきれない私だけど、不思議と🚢さんと会ってお話している時や、会ってから数日間は魔法にかかったように自分を好きになれている気がする(この文章を書いている今も、🚢さんと数日前にお会いしたため、魔法は切れていません)。いつもあたたかい言葉をくれて、自然と心に染み渡る。心から、大好きな人である(今回依頼をいただけて、本当に恐縮です)。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

🎧布教したい曲🎧

①BUMP OF CHICKEN/GO
 社会人になってから1番支えられたアーティストです。

②ASP/M 
 カッコかわいいアイドルです。ライブ映像は、更に元気を貰えます!

執筆:A.Y


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とびきりの愛、魔法は解けないままで

 
 今回の私淑は、063で登場してもらった友人に執筆を依頼した。このマガジンを企画した当初から、(いつかはオファーするんだ…!)と心に決め込んでいた人物の1人だ。

 彼女は、同じバイト先で勤務していた、大学時代からの友人である。当時通っていた大学も違えば、年齢も違う。もしあのとき、あの場所で暮らして、あのタイミングでフォーラスのアルバイトに応募していなければ、きっと知り合うことはできなかっただろう。幾重にも偶然が重なって生まれた関係性だと思う。私が東京に来てからも仲が良いままで、奇跡のような関係性が続いている。

 自分を好きになりきれない私だけど、不思議と🚢さんと会ってお話している時や、会ってから数日間は魔法にかかったように自分を好きになれている気がする(この文章を書いている今も、🚢さんと数日前にお会いしたため、魔法は切れていません)。

 彼女は時折、「○○さんと話した後、数日間はがんばろうと思える」という趣旨の話をしてくれる。嬉しく思う反面、その魔法を持続させるにはどうしたら良いのだろうと考えている。

 最も重要なのは、彼女が自分自身に対して魔法を掛けてあげられるようになること、自分自身に対して「大丈夫」と思えるようになることだ。そのために必要なものは何か。たとえば時間や経験は、解決手段のひとつになり得るか。

 魂まで可愛い彼女の話に耳を傾けながら、私は彼女の心に効く薬を探している。

夕焼けが綺麗に見える場所に立って
(仙台・仙台西道路)
春はもうすぐそこに
(仙台・大町西公園)
ライムネードに沈む夕陽
(仙台・JAM CAFE)


 子どもは、とてもかわいい。いつもお花や折り紙をくれる子、ポケモンの話をしてくれる子、廊下で私を見つけて、すぐに駆け寄って来てくれる子…。健康で居てくれればそれで良いと、日々思う。

 「生きていれば良し、元気でいればなお良し。」

 話は変わるが、昨年のある出来事を契機に、私も他者に対してこのように思うようになった。お金が人間を変えてしまう瞬間を目撃して以来、私はお金というものが怖い。連絡不通となってしまった人々は、どこかで一人きりで居ないと良い。


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打席に立ち続けること

 
 本当は、年を越す前に1本投稿したかった。

 それにも関わらず、何度も下書きのページを開いて、数文字だけ書いては消去した。「言葉が降りてこない」という事象は、小学5年生の頃から無意識に頭の中で文章を書くようになった自分からすると、滅多にないことだった。

 日が沈む前に至急の物件実査に向かい、「最寄りで作業できる場所がそこしかないから」という理由で近くのデニーズで引継ぎ資料を作成し、まるで年末感を感じないまま、怒涛の11連休に突入した。このような感じで仕事を納めてしまったために、現実と体感の不一致が発生して、2023年を振り返るにも指先が止まってしまっていた。「文章が書けない」ということに悔しさを覚えながら、年末年始を過ごした。そして、こんなにも悔しがっている自分に驚いた。

 文章は書けなかったが、そのぶん目の前に広がる景色を写真に収めた。学校で出題されている単写真・組写真の課題に頭を悩ませながら、いずれに関しても自分なりの答えを準備することができた。ヴィム・ヴェンダース監督作品『PERFECT DAYS』の映像美を堪能し、モノクロ映像の魅力に取り憑かれた。年始から好きな人たちと会って、新しい音楽を輸入させてもらい、お礼に自分の好きな音楽も輸出した。自然と、創作意欲が回復しているのが実感できた。

 秘かに、創作における2024年の目標を3つほど立てた。

①短篇小説を書く(まずは1本)
②ビートメイクする(まずは1曲)
③歌詞を書く(まずは1曲、ラップでも可)

 ③に関しては、つい先ほど歌ってくださる方を見つけてきたので、あとは作曲してくださる方を探そう。幸先の良いスタートである。

 創作以外の部門においても、私は2024年の目標を立てているが、総合すると「とにかく打席に立ち続けること」が目標なのかもしれない。調子が良いとき、そうではないときのバイオリズムがあって当然である。何だか気が向かない日も、バットスタンドから自分のバットを取って打席に向かうことを忘れずにいたい。

存在がありがたい岩手山
(盛岡・高松の池)
自分にとって『色』を感じる街・福生
(東京・福生市)




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