Amazon にて〜『秘すれば花』発売中〜
AmazonのKindleで読める書籍『秘すれば花』が出版されました。
私の初の書籍です。
『内容』 11歳の少年は、ある日、近所に越してきた7歳年上の美しいお姉さんに恋をした。悩ましい日々の中にも、暖かい幸福を感じる少年だったが、やがて、その恋は予想外の展開を迎えるー「初恋」。
誰もが悩む、人との付き合い方の苦悩を綴ったー「悩みごと」。
無意識のうちに自分と他人をついつい比べて一喜一憂してしまうー「比較」。
2000年前の哲学者からあなたに届いたメッセージ ー「親友からの手紙」など、短編が6つ収録されています。
タイトルの『秘すれば花』というのは、世阿弥の『風姿花伝』という著書に出てくる言葉で、芸の上達に関する心得のようなことが書かれた本です。そのため、あまり一般の人には関係ないように思いますが、この「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」という言葉は、全ての人に当てはまると思ったのが、今回、本を書こうと思ったきっかけです。
というのも、誰にでも人には言えない秘密だったり、言いたくないこと、言いたいけど、言ってはいけないことなどが、無数にあるもので
あの時、本当はこんなことを思っていたけど、言えなかったということや、伝え方が足りなくて誤解されてしまったこと、逆に自分が相手を誤解していたなんてことは誰にでもあることです。そんな言葉にはならなかった「想い」があり、外に出せなかった気持ちや言葉があるはずで、それを本書では秘する「花」として描いています。
人は、知らない事や人に対して、興味を持ちます。好きなアーティストや、モデル、俳優、アイドルでも食べ物でも洋服でも場所でも興味を持つと、色々調べたりするはずです。今ではSNSをチェックしたりライブに行ったりお店を予約したり。そうしてその人を知っていく過程は、とても楽しくて、知れば知るほど夢中になってさらに好きになっていくこともありますが、何事も知り過ぎてしまうと、興醒めしてしまったり、飽きてしまったりもします。
私はこの、知ってしまうより前の、知らないときのどきどき感を、なんとかして捉えて描きたいと思いました。
好きなことに夢中になるのは、なにがそうさせるのか?
本書では、人間の持つ微妙な感情の揺れ動き、他人と自分自身とのすれ違い、近づいたと思ったら、離れてしまった。なんて時に感じるような切なさとジレンマ。
誰もが悩むような、だけど言葉にはしづらい心情模様が描かれています。
未熟な作品ではありますが、短編なので短くて読みやすいです。気になった方、是非とも読んでいただけますと幸いです。
『秘すれば花』著者:Suo
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