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だったかもしれない
中学時代に仲が良かったあの子が、さっき誰かに話していた「好きだったアーティスト」がきになる。飴色の光がさす保健室で2人交換した手紙のP.S.に書いていた歌詞を思い出してわたしはまだ好きだよと思った。嫌いだった人に貸した漫画は未だに妙に生温かくて読めない。好きだった子との記憶はまあまあ冷たい。冷たい変な味の飲み物を冷蔵庫から取り出して飲んでみて、誰もみていないところで変なツイートをしてみて、まだ夜と朝の境目をよく知らないくせに、それっぽい言葉を並べている。こんな風に並べている。こんな風に、わたしはいつも悔しい。
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