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人事さん、ネガティブな転職理由はダメですか?

「ポジティブな転職はいいけど…」と聞くこともあり、気になりますよね。

でも、何かしら現職に不満や物足りなさを感じるからこそ転職をするわけで、「それならどう考えてもネガティブにしかならないのでは…」と私も悩んだ事があります。

人事としての視点で、最近これについて整理ができましたので、今日はこのお話を。

1.結論:退職理由と転職理由は違う

退職理由…今の会社を辞める理由
転職理由…転職をする目的


このほうがしっくりくる気がします。

例えば、

退職理由
a.人間関係が合わない
b.事務職が合わない
c.残業時間が多い
転職理由
「若いうちから裁量をもって任される会社で、営業にチャレンジしたいと思った」

というイメージです。


2.退職理由から転職理由を創る

1.で示した退職理由と転職理由の繋がりはこんな感じです。

退職理由から転職理由を創る方法
①退職理由を分解する
②①から次の会社を選ぶ軸を創る


①退職理由を分解する

a.人間関係が合わない
・年の近い先輩がいない
・コミュニケーションが少ない
・飲み会でお酌しなければならない。

⇒「この中で一番嫌だったのは…
年の近い先輩がいなくて本音を話せなかったことだな。」
b.事務職が合わない
・人と話す仕事がしたい
・アイディアを活かしたい

⇒「 営業とかチャレンジしてみたいな」
C.残業時間が多い
・突発的な仕事が多い。
・会議で雑談が多く延長する。
・報告だけの会議が多い。

⇒「 人と接する仕事は、突発的な仕事は多そうだな…でもそれは、職場が楽しければ気にならないかも。  」



② 次の会社を選ぶ軸を創る
退職理由を分解したら、次はどんな会社で仕事がしたいか具体的にしてみます。
そうすると、基本的にはポジティブな言い方に変換されていると思います。 

ネガティブになってしまっているときは、「〇〇はいや」ではなく、「〇〇がいい」というように変換したり、もう一度考え直してみるのもよいと思います。

・もっと若い人がいる会社で働いてみたい

・営業職にチャレンジしてみたい

・残業がない会社がいい(ネガティブ)
 →突発的な仕事は多くてもいいけど、効率化を意識している会社がいい


上記を更に整理すると、
先ほどの転職理由になります。

転職理由
若いうちから裁量をもって任される会社で、営業にチャレンジしたい



3.転職理由はネガティブではいけないと思う

転職理由がネガティブではいけないと言われるのは、上記のような分解が出来ていないからではないかなと思いました。

退職理由=転職理由で転職してしまうと、
「ここではないどこかへ」転職につながります。



どの会社でも人事が採用時に気にしているのは、この会社で活躍できるかどうかですが、それは本人の中に「この会社で働く積極的な理由(目的)」がないと難しい。


だから転職理由がポジティブかどうか
(退職理由を分解して、次の会社で働く目的を見つけているかどうか)

が大事なのかなと思いました。




人事の皆さん、いかがでしょうか?
ご意見あればぜひ、コメントにてお待ちしております。





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