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「貧乏はいけないの?」


「貧乏はいけないのですか?」
貯金や資産 お金が少ないのは
いけないことですか?
慎ましくお金を大切にして暮らすのは
いけないことですか?
私は客で賑わう洋菓子店で 
自身の心に 反射的に問うた

私の住むエリアは
若いファミリー層にも人気の高い
某ニュータウンという名のつく場所だ
土曜日に私は
来客への手土産を探しに行った
チェーン展開する某人気な洋菓子店へ

手頃な菓子折りを探しながら
隣にいる30代半ばに見える夫婦から
耳にした言葉
「貧乏に思われちゃう…」
「貧乏に見られちゃう…」
この言葉を
私は少なくとも2回耳にした

その瞬間
私は「貧乏はいけないのですか?」
と 心の中でその夫婦に問い返した
一瞬の出来事だった
よくぞ自身の口から発しないで済んだと
我ながら胸を撫でおろすような気持だった

そもそも 貧乏ってなんだろう
一般常識的な「お金がある お金がない」
ということだろうか
お金がある という意味は
十分に暮らしていけるだけの資産という
富を指すのか
または
経済的に余裕ある暮らしを実現できる
稼ぎがあるということだろうか

確かにこの現代社会で生きるに
お金があるに越したことはないが
まずそこか? と問うてしまう

まずお金があるなしが先かな?
と…

貧しいっていうのは
卑しいとか 満たされていないとか
欲深く 欲が止まらずに
「足るを知る」がない状態 
ということではないだろうか

だから 
いつまでも満たされずに
もっと欲しい もっと欲しい
と自己欲に追われ 欲に溺れて
目に見えない大切なことや
不易なものに気づかないことを
貧しいとか 俗にいう「貧乏」という
言葉の対象になるのかな…と

お金に困らない裕福な世帯に見えること
裕福な暮らしを手に入れて実現すること
それを求めることは自由だし
人はそれぞれが何を大切に思い
何を自分の生き方の柱にするか
という違いだと思う

俗に言う 成功したいとか
もっとお金を手に入れる自分になりたいとか
勝ち組・負け組という言葉も
今や当たり前に散見するけど
経済的に裕福とか お金があることが
それが人生の 日常意識の最優先かな 
と自分にも 時々問うてみるのです

そんなことを思うと
私は気になる友人がいて
何が気になるのか
それはその人の生き方というか
ライフスタイルとでもいうのか

美大時代の同期で
彼は卒業時に
「何者にもなりたくない」と言った

彼の言った この言葉をテーマに
次回に前・後編の2回で綴ります


2024年6月29日




















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