最近の記事

南アフリカ、イスラエルのラファ攻撃の検討を国際司法裁判所に要請

先ほど、南アフリカは、国際司法裁判所(ICJ)に対し、イスラエルによるラファ市を標的とした軍事作戦が仮命令違反にあたるかどうかを検討するよう「緊急要請」を行った、とのニュースが入ってきました。 南アフリカ政府の声明(機械翻訳) 南アフリカ、ラファ攻勢に関して国際司法裁判所に緊急要請 2024年2月13日 火曜日 南アフリカ政府は、国際司法裁判所(ICJ)に対し、イスラエルが発表した、ガザで生き残った人々の最後の避難所であるラファでの軍事作戦の延長決定が、ガザに住むパレス

    • 国際司法裁判所でイスラエルのパレスチナ占領政策に対する公聴会(2/19-26)、日本を含む52か国が意見を述べる

      2月9日、国際司法裁判所が、イスラエルのパレスチナ占領政策について2/19-26に公聴会を開催し、日本を含む52か国、3つの国際機関が参加して意見を述べることが発表されました。 国際司法裁判所の発表はこちら 日本は、2024/2/22(木)12:10-12:40(現地時間)に意見を述べるとのこと。 現在のイスラエルとハマスの戦争が始まる前に、国際司法裁判所に要請されたものですが、52か国もの国々がイスラエルのパレスチナ占領政策について意見を表明することから、大きな影響が

      • 伊藤忠がイスラエル軍事企業との協業を終了。国際司法裁判所のジェノサイド防止命令の影響で。

        2024/1/26に国際司法裁判所がイスラエル政府に対してジェノサイド防止措置を命じた件について、イスラエル政府は応じないようですが、この裁判所の判断はほかにどのような影響を有するのでしょうか。 2024/2/5、伊藤忠商事の子会社がイスラエルの軍事企業との協業を終了する旨を発表しました。その理由として、国際司法裁判所のジェノサイド防止命令を上げています。 記事から引用:「・・国際司法裁判所(ICJ)が集団殺害を防ぐための措置を取るようイスラエルに命じたことにより、エルビ

        • イスラエルのTV局へのインタビュー動画から。ジェノサイドは身近にある。

          TBSの記者が2023年12月21日、イスラエルのテレビ局の記者にインタビューをした動画がありました。 イスラエルのメディアがガザの様子を伝えていないのではないか、という視点から、イスラエルの人権派ジャーナリスト、ギデオン・ビュー氏にインタビューした後、イスラエルのテレビ局の記者にインタビューをしています。 イスラエルの視点からどのように戦争が見えるかが分かって興味深いです。 動画動画:「ガザ被害を報じたか?」TBS記者が聞くと…「このインタビューは嫌です」取材中断 イ

        南アフリカ、イスラエルのラファ攻撃の検討を国際司法裁判所に要請

        • 国際司法裁判所でイスラエルのパレスチナ占領政策に対する公聴会(2/19-26)、日本を含む52か国が意見を述べる

        • 伊藤忠がイスラエル軍事企業との協業を終了。国際司法裁判所のジェノサイド防止命令の影響で。

        • イスラエルのTV局へのインタビュー動画から。ジェノサイドは身近にある。

          X(旧ツイッター)にガザの情報が表示されない。イーロン・マスクは屈服したか。

          筆者のX(旧Twitter)では、ガザの人々の被害の写真など、親パレスチナの投稿がタイムラインに上がらないようなりました。 以前からの傾向ですが、ついにXは、親パレスチナの投稿を大幅に制限するようになった、イーロン・マスクが屈服したのではないか、と推測しています。 テレビ・新聞の偏り 中立公正を謳っていても、欧米のメディアはイスラエルを応援、アラブのメディアはパレスチナを応援、という風にメディアごとに偏りがあります。 「虐殺された」・「死亡した」 欧米メディアでは、イ

          X(旧ツイッター)にガザの情報が表示されない。イーロン・マスクは屈服したか。

          国際司法裁判所のイスラエルに対するジェノサイド防止の命令書(機械翻訳)

          南アフリカのイスラエルに対するジェノサイドに関する訴えについて、国際司法裁判所は、2024年1月26日、命令を下しました。 その命令書は国際司法裁判所のWEBで公開されています。 「どのような内容か概要を知りたい」という場合の参考になったらと思い、以下、上記の裁判所の判断の機械翻訳です。 機械翻訳なので、誤訳、抜け漏れが多数あると思います。ご容赦ください。あくまで参考にとどめて、詳細は原文をご確認いただけたら幸いです。 2024年1月26日指令 ガザ地区におけるジェ

          国際司法裁判所のイスラエルに対するジェノサイド防止の命令書(機械翻訳)

          ノルウエーがUNRWAへ資金拠出を続ける理由(日本政府と対比して)

          パレスチナを支援している国連の機関UNRWAに関して、イスラエルがハマスの攻撃にUNRWAのスタッフが関与したとして、アメリカ、ドイツなどが資金拠出の停止を表明、2024年1月28日、日本政府も資金拠出の停止を表明しました。 他方、資金拠出の継続を表明した国もあり、以下、ノルウエー政府が公表した談話が説得力に富むものだったので、以下、機械翻訳したものを掲載します。 機械翻訳なので、誤訳、抜け漏れが含まれているかもしれません。正しくは原文のほうをご参照ください。 ノルウエ―

          ノルウエーがUNRWAへ資金拠出を続ける理由(日本政府と対比して)

          今晩の判決前に、国際法の視点から裁判を解説-根岸陽太氏(西南学院大学 准教授 国際法)

          西南学院大学准教授で国際法の専門家である根岸先生が、2024/1/25に、今晩(2024/1/26)出される裁判について、解説動画をアップされました。以下の点について解説されています。 この裁判がどのような重要性をもっているのか、 国際司法裁判所とは? 南アフリカの請求とは? 請求の意義は? 資料(googleスライド)も公開されています。 根岸先生は、2024/1/11の公聴会の前にも解説の動画を出していました。 今回の裁判は、イスラエルとハマスの戦争に対する

          今晩の判決前に、国際法の視点から裁判を解説-根岸陽太氏(西南学院大学 准教授 国際法)

          1/26(金)21:00に国際司法裁判所が判断を示す

          南アフリカのイスラエルに対するジェノサイドの訴えについて、国際司法裁判所は、2024年1月26日午後1時(日本時間21時)、判断を下すとのこと。 国際司法裁判所のプレスリリース https://www.icj-cij.org/case/192 裁判長が判断を読み上げる様子は、国際司法裁判所や国連のサイトでライブ配信されるほか、 youtubeで先日の公聴会を日本語字幕をつけてライブ配信した日本の有志が今回も同時通訳してyoutubeで配信くださる予定とのこと。 この判

          1/26(金)21:00に国際司法裁判所が判断を示す

          ハマスが発表した18頁の文書(機械翻訳)

          2024年1月21日、ハマスは、「Our Narrative…Operation Al-Aqsa Flood」(私たちの物語・アルアクサ洪水作戦)という18頁の文書を発表しました。2023年10月7日にイスラエルを攻撃した理由などについて、アラビア語と英語で文書にまとめられ、様々なメディアに取り上げられています。 The Palestine Chronicle: Hamas Document Reveals: Why We Carried Out Al-Aqsa Flood

          ハマスが発表した18頁の文書(機械翻訳)

          イスラエルのメディアの自国民への報道

          ガザでイスラエル軍の攻撃によって民間人が多数殺害されていることについて、イスラエルのメディアは自国民にどのように伝えているのだろうか。 アメリカの独立系メディアに出演したイスラエルのメディア「Haaretz」誌のコラムニスト・編集委員であるイスラエル人ジャーナリスト、ギデオン・レヴィ氏によると、四六時中、兵士がいかに勇敢であるか、そして、人質を取られた家族のことだけで、パレスチナの人々の苦しみが映し出されるシーンはない、とのこと。 以下、機械翻訳 「長年にわたって占領を

          イスラエルのメディアの自国民への報道

          南アフリカの主張(文字起こし・機械翻訳)ジェノサイド訴訟

          2024年1月11日、イスラエルと南アフリカ間の国際司法裁判所の公聴会において、南アフリカの弁論が行われました。 その主張は事前に文書で提出されており、 youtubeでも動画が公開されていますが(youtubeの機能での日本語字幕あり)、 「口頭での弁論もざっくり読んでみたい」と思う方に向けて、その弁論を文字起こしした文書(英文)が国際司法裁判所のウエブに掲載されているので、そちらを機械翻訳したものを以下掲載します。 機械翻訳なので、誤訳、抜け漏れが多数あると思いま

          南アフリカの主張(文字起こし・機械翻訳)ジェノサイド訴訟

          イスラエルの主張(文字起こし・機械翻訳)ジェノサイド訴訟

          2024年1月12日、イスラエルと南アフリカ間の国際司法裁判所の公聴会において、イスラエルの弁論が行われました。 その弁論を文字起こしした文書(英文)が国際司法裁判所のウエブに掲載されています。 「文章でざっくり読みたい」という方に向けてに、上記の文書を機械翻訳したものを掲載します。 機械翻訳なので、誤訳、抜け漏れが多数あると思います。ご容赦ください。 大統領:ご着席ください。着席は自由です。 ガザ地区におけるジェノサイドの犯罪の防止及び処罰に関する条約の適用に関す

          イスラエルの主張(文字起こし・機械翻訳)ジェノサイド訴訟

          ジェノサイド訴訟の公聴会のyoutube動画

          1/11,12に、南アフリカとイスラエルのジェノサイド訴訟についての公聴会が行われました。 国連のyoutubeチャンネルに動画が掲載されており、youtubeの自動翻訳機能を使うと、日本語訳が出てきます。 1日目・南アフリカの主張 2日目・イスラエルの主張 それぞれの主張を文字起こししたもの 国際司法裁判所のウエブに文字起こしした文書(英文)が掲載されています。

          ジェノサイド訴訟の公聴会のyoutube動画

          南アフリカの国際司法裁判所の申立ての解説(西南学院大学 根岸陽太准教授)

          南アフリカのイスラエルに対する国際司法裁判所へのジェノサイドの申立てについて、本日、西南学院大学の根岸陽太先生が解説動画を掲載されました。 根岸陽太先生が、今回の戦争の国際法に関連する情報を集めたサイトも充実しています。 この裁判に参考になる海外の記事として、根岸陽太先生があげているものがこちら。 根岸陽太先生がこの記事を日本語に翻訳しています。

          南アフリカの国際司法裁判所の申立ての解説(西南学院大学 根岸陽太准教授)

          ジェノサイド訴訟に対するイギリス政府の対応

          南アフリカの申立てについて、 イギリスのキャメロン外相は支持しないと表明しました。 イギリスの国会議員サー・マイケル・エリス氏は、南アフリカの主張に法的な根拠はなく、このような申立てをする南アフリカはテロリストの代理人になる危険があると話しています。 他方、元労働党党首ジェレミー・コービン氏は、南アフリカの申立てを支持するようイギリス政府に求めています。 この点、イギリス政府の対応は矛盾している、ダブルスタンダートであると批判がされています。 https://www

          ジェノサイド訴訟に対するイギリス政府の対応