ジェノサイド訴訟に対するイギリス政府の対応

南アフリカの申立てについて、

イギリスのキャメロン外相は支持しないと表明しました。


イギリスの国会議員サー・マイケル・エリス氏は、南アフリカの主張に法的な根拠はなく、このような申立てをする南アフリカはテロリストの代理人になる危険があると話しています。

他方、元労働党党首ジェレミー・コービン氏は、南アフリカの申立てを支持するようイギリス政府に求めています。

この点、イギリス政府の対応は矛盾している、ダブルスタンダートであると批判がされています。

https://www.theguardian.com/law/2024/jan/07/uk-accused-of-hypocrisy-in-not-backing-claim-of-genocide-in-gaza-before-icj

というのも、イギリス政府は、ミャンマー政府のロヒンギャ民族に対する行動について、対象が大人ではなく子供の場合、基準が緩くなるなどと解釈して、その行動は「ジェノサイド」に当たるという主張をしていました。その基準を今回のイスラエルの行動に当てはめると、ジェノサイドに当たる可能性が高いにもかかわらず、ジェノサイドではないと主張しているから、のようです。


なお、「ジェノサイド」に当たるとなると、イギリスは、ジェノサイドに加担しないよう、イスラエルに対する武器の提供を停止する義務が生じる可能性があるとのこと。