21にもなって

21にもなって
夢語る 馬鹿みたいに
真面目な顔をしながら
でっかい夢を語って
まだまだ夢を見ていたい

恋とか愛とか
たぶんなんにもわかってないけど
わかったような顔をして
馬鹿みたいに 真面目な顔で
愛を謳う
知らないくせに

ひとりが好きだから
だれかを好きになれる

恋人かもしれないし
友達かもしれないし
親なのかもしれないけれど

ひとを好きになるのは悪くない

思ったよりもいいもんだ

ひとりが好きなその上にある愛は
揺るがない　揺らがない
そんな気がする

ひとりが好きだから
夢を見る
それは現実から目を背けること
とは少しちがっていて

今とひと続きの道の上に
この道を歩いて行ったその先に
夢を見る

21にもなって