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稼ぐのと同じくらい、自分の収入内で幸せに生活をすることは尊い。

元夫とは単純に、収入以上の生活をやめられない人なので別れました。
最後まで、それがどれだけ困ることなのか、わからなかったようです。
一緒に生活していたころ、度々言われていたこと。

「お前の周りの人間が変わってるんだよ。
  俺の周りはみんなこんな感じだし、その中ではまだいい方だもん」

離れた後に、関わっている子どもたちの自立生活の支援を通じ、昨今の日本の貯金事情を調べました。
すると、あながち彼が言っていたことは、間違いではなかったかな、と思いました。

https://moneiro.jp/media/article/savings-30s#hcb54492497

30代の約3割が貯金0という事実。
しかも、この数字は30代に限ったことではなく、全年代共通で保有金融資産が0という世帯が一定数あり、その内訳は必ずしも収入の少ない世帯ばかりではない、という事実。
収入によって、貯金に対する考え方や感覚は多少影響を受けますが、
うーん、確かに、彼には全人口の3割近くの仲間がいたのかぁ。
確かにマジョリティかも。と、一人納得してしまったのでした。

もちろんこの中には一定数、貯金したくても諸所の事情でできない方々が含まれています。
だけど一方で、貯金できる状況に十分あるのだけど、そこに価値を置かない方々もいらっしゃることと思います。
そしてもっと言えば、足りない分は借りればいいやとお金を借りることに抵抗のない方が、やはりいることも良く知っています。

私は、自分で稼いだものはどう使うかも自分で決めていいもの、と考えています。
貯金が正義、とは思っていませんし、使い倒すことが是、とも思っていません。

ただバランスは、大事ですよね。

お金は、生活を成り立たせるためのものであり、可能性を叶えるための道具でもあります。
生活のために稼ぐことのしんどさ。
むしろ生活の一部として、社会と繋がり合う窓として仕事があり、対価としてのお金があり、自分の幸せのために上手に使っていく。
それが大事なんだろうと思います。

だけど。
そういうことを、大人たちができていないのに。
子どもたちができるわけないよね、と、妙に納得した11月。

関わっている子どもたちは、稼ぐ力はある。
本当に上手に仕事を見つけてくるし、続けることもできている。
だけど使い方が。
足りないとわかると仕事を詰め込んで稼ぐ、もしは修行のように耐え忍ぶ。

収入の中で幸せな生活を組み立てる力。
それは目立ちませんが、とても大切な力なのです。
日々に工夫も必要だし、自分自身を大切にできる力がないと不全感ばかりが募ります。
だけどそういうところに、価値を見出すような世の中になったのも最近だし。
ましてや、「働けるように」育て教えても、「お金を幸せに使う」ことを教えてくれる機会はまだまだ本当に少ないですね。

ミニマリストにならなくても
億り人にならなくても
等身大を受け入れられれば十分幸せになれるんだけど。

まぁ、しばらく、子どもたちに伴走しながら、
それぞれの「うまいバランス」を見出していきたいと思います。


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