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【学習】HCIとは何か?

IT関係の内容となっております。
昨今流行っているHCIについて簡単に記載させて頂きます。
宜しくお願いします。

1.HCIとは?

・ハイパーコンバージドインフラストラクチャーとは
(英語はHyper-Converged Infrastructure)
仮想化基盤インフラを構築するために必要なサーバ、ネットワーク、ストレージ、ソフトウエア(ハイパーバイザーや運用管理ツールなど)を1つにまとめ上げたアプライアンス製品です。
・一般的なx86サーバにコンピューティング機能とストレージ機能を統合し、シンプルな構成を実現した仮想化基盤です。
基本構成要素はサーバ機、ストレージソフトウェア、そして仮想化基盤ソフトウェアです。物理的には1システムが複数のサーバ機、あるいはブレードサーバでいえば複数のサーバブレードで構成されます。
・データ管理、あるいはストレージ機能に関しては、サーバ機内蔵のハードディスクドライブおよびSSDを記憶媒体として用います
・特長的なのは共有ストレージの部分です。外部接続の共有ストレージ装置は必要とせず、Software Defined Storage (SDS)技術をもちいて、サーバの内蔵ストレージを全サーバからアクセスできる仮想的な共有ストレージとして利用可能にします。

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引用:https://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/hci/intro/index.html

2.コンバージドインフラとの違い

・ハイパーコンバージドインフラはコンバージドインフラよりも小型化され、小さいスペースの中に複数のサーバやストレージが内蔵されているというのも異なる点である。
・ハイパーコンバージドインフラに内蔵されたサーバやストレージは、筐体を追加することで容易なスケールアウトが可能で、柔軟な環境を最小の労力で構成できる。スケールアウトとは、負荷の高いシステム処理を複数のサーバに分散し、システムのパフォーマンスを高める技術である。さらに必要に応じてサーバ増やしていくことで、最小限の労力でスケールアウト環境を実現する。

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引用:https://www.clara.jp/media/?p=437
HCIの場合は、ストレージが独立した形からサーバー内蔵に変わる。そのため、見た目は、Webサーバーのように、多台数のサーバーだけでラックを埋めているようになる。


3.導入のメリット

1.短期導入
・スイッチとストレージが排除されているため、単一ベンダーがハードウェアとソフトウェアを組み合わせてオールインワンのITインフラを提供しています。サーバ機に仮想化基盤ソフトウェアとストレージソフトウェアが導入・構成済みで納入される。
・サーバとソフトウェアの組合せで構成するため、外部ストレージに必要な専門的なスキルは必要ありません。


2.データセンター費用削減
HCIではSANスイッチとストレージを排除したことで、1~2Uの筐体にIAサーバーを1~4台収容し、システム構成のシンプル化を図ることで省スペースを実現しています。


3.必要に応じた拡張(スケールアウト)
・HCIに収容されているサーバーにはCPU、メモリ、ディスクが搭載されておりサーバー1台単位での拡張が可能です。従来の3Tier型仮想化インフラのように、拡張時にサイジングをやり直したり、ストレージ製品のモデル変更したりなどの作業は不要になります。サーバを増設するだけでストレージ容量と同時に処理性能も拡張させ、仮想マシンの収容能力を向上できます。これまで専門的なスキルを必要としていたシステム増強がシンプルに行えます。

4.運用の効率化
これまで、システム管理者はサーバ、SANスイッチ、外部ストレージ、それぞれ異なる複数の画面からシステムを管理する必要がありました。
ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(HCI)では、一つの管理画面でサーバとストレージを一括で管理できます。また、構成する機器の種類が減ることでメンテナンスや日々の運用がシンプルになり、管理業務の負担低減につながります。

4.導入のデメリット

各社の製品価格(スペックにより)は異なりますが、価格帯は大体400万円~1,200万円までとどまっています。長期的にみると、総合的にコスト削減につながるが、初期の導入コストが高くなる。

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