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利己心よりも、みんなを優先するリーダー像

みなさん今週もお疲れさまです、工藤です。

トップ画像は、上野の西郷隆盛像。先日久しぶりに立ち寄りました。

私が沖縄に転居した年。

大河ドラマで『西郷どん』が放送されていました。読み方は、せごどん。タイトル通り西郷隆盛が主役のお話です。

主演の鈴木亮平さんや瑛太さんが同世代で馴染みある俳優だったこともあり、私は毎週欠かさず見ていました。大河を見続けるのは学生以来のことです。

中盤で出てくる奄美の風景は、沖縄に近しい雰囲気で(全てを奄美で撮影したわけではないようですが)、勝手に感情移入をしていました。

ドラマを見ていてまあすごいと思ったのは、鈴木亮平さんの役づくりです。

一話から見ていると、若々しくて引き締まった身体つきが、後半になると、トップ画像の銅像以上に恰幅よい体型に変貌しています。見た目は別人のようです。

更に、晩年はこめかみの髪を抜いて薄く見えるようにしています。すごいプロ意識です。

🥚みんなのために

私は大河ドラマは史実と異なる部分があるとか野暮なことにはこだわらず、人間の生き方を表現した物語として楽しんでいます。

西郷どんも大変楽しませてもらいました。また、勉強になることもたくさんありました。

西郷どんは、上り調子だなと思ったら、すぐ島流しやら何やらで酷い目に遭い、上がったり下がったりの人生を繰り返しています。

見ていてとにかく一生懸命で、不器用なんです。

回りくどいところが無く、筋が通っていて、いつも明快。

しかし、その「筋」を曲げないために、度々組織と衝突します。

組織の型にはまることができない西郷どんは、本人にその意思は無いながらも、政府の反逆者として最期を迎えます。

それにもかかわらず、長きにわたり西郷隆盛が語り継がれるのはどうしてなのでしょう。

 

西郷隆盛の書いた散文の一部、「生財」にはこうあります。

度量の小さい人は自分だけが得をしようとし、度量の大きい人はみんなが得をするように計らう。
前者はその利己心によって滅び、後者はその公の精神によって栄える。自分の人生をどう生きるかで、盛衰、貧富、興廃、生死が分かれる。だから、常に心すべきではないだろうか。

この言葉通り、自分の得のために動くような人ではありませんでした。

家も服も第1話から最終話まで至って質素。

月収数百円あった時でも、家賃はたった三円だったというのですから驚きです。残ったものは、困っている友人の誰にでも快く渡していたそうです。

大河ドラマでも、利己心よりもみんなを優先して生きていました。大きな組織と相容れない反面、地元ではリーダーとして根強い支持を得ています。

そんな生き方に、後世の多くの人たちも惹かれていったのではないでしょうか。

私もそのひとりです。

毎日いろんなことがありますが、自分の筋道を見失いそうになった時は、西郷どんのことを思い出しています。 

 


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