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いつかマイケル・ジョーダンキャンプを超える感動を創りたい

みなさんこんにちは!工藤です。

私は現在ヘルスケア業界の企画・開発を生業としています。

新しい商品やサービスが生まれた時にはこれ以上ない喜びがあります。

その根源として、高校時代に体験した感動があります。

🥚拾った雑誌から得られたチャンス

私は高校生の頃、決して上手とは言えないバスケットボール部員でした。

練習の帰り道、駅に雑誌が捨ててあり、チームメイトと一緒に帰っていた私たちはそれを拾って電車で読んでいました。

一番の田舎から通っていた私が、いつも下車は最後です。

その雑誌も最後に私が処分します。

ところが、その日はちょっと違っていました。

『マイケル・ジョーダンバスケットボールキャンプ 参加者募集』

ロサンゼルスで行われるキャンプに、10名無料招待!という企画が、わずか2ページほど掲載されていました。

私はとにかく驚きました。

マイケル・ジョーダンは小学生の頃から、ずっと憧れていたバスケットボールのスター選手。

当時は得られる情報も少なく、深夜の試合を録画したり、専門誌を漏らさず買っていたり、ウェア・シューズ・私服・額縁・カード…

周りから浮いてしまうくらいいろいろ揃えて、しまいには髪型まで坊主にしたこともありました。

そんな夢の選手に、会えるチャンスがあるというのです。

しかもその選考方法は、プレイや実績ではなく、作文でした。

更に、選考者の一人には、これも私が大好きだったバスケット漫画、スラムダンクの作者。井上雄彦さんがいたのです。

作文のテーマは「マイケル・ジョーダンの魅力」。

私は想いの全てを作文にぶつけました。

🥚選考

結果が出る日までは気が気ではありません。

 

そんなある日、自宅に1本の電話がありました。

その電話はたまたま母親が出ました。

 

出版社からでした。

 

私は、10人の中の1人に選ばれたという電話でした。

 

その時伺った内容として、下記のようなお話がありました。

・事前に応募したことを保護者へ話し了承を得ていなければ、電話の時点で取り消される可能性があった。

・ほとんどの作文はマイケル・ジョーダンの魅力ではなく、自分がキャンプに行きたいという内容で占められていた。

・ジョーダンへの想いが強かった人を優先して作文は選考された。

今の私ではもう書けないような純粋な作文だったと思います。

バスケットが下手で全くの無名だった私が、憧れの選手が好きだという気持ちだけで運よく得られた機会でした。

家族も私も、涙が止まりませんでした。

 

🥚人を幸せにしてくれる企画

英語も分からなかった私は、ロサンゼルスで夢のような時間を与えられました。

しかしそれも全て、20年以上前にこの企画を作っていただき、実施してくれた関係者のみなさんのお陰です。この体験は、今も、この先も、私の心から消えることはありません。

企画って素晴らしい仕事だと思います。

こんなに人を幸せにしてくれる。

こんな仕事を私もいつかやってみたい。

社会人になってからは、いつだってこの感動を超える仕事がしたいと想い続けていました。

毎日楽しいことだけではありません。

嫌な気持ちになることもあります。

ストレスで疲れ切ってしまうこともあります。

それでも。

この体験に立ち返れば、エネルギーが出てきます。

仕事って、毎日って、そんなに捨てたもんじゃないと思うことができるのです。

 

 

 

 

2018年に沖縄から書いたブログ「価値観をぶっ壊せ!亜熱帯から届けるメッセージ」はこちらからご覧いただけます。

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