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90.記念日には花束を

誰かの誕生日に花を贈るのが大好き。
もちろん、花をいただくことも好きだけど、どちらかというと贈る方が好き。花束やアレンジメントを受け取る機会は、誕生日を筆頭にお祝いや人生の節目・門出のイメージがある。 

初めて「花を贈る」という行動した人はどんな気持ちだったのか、初めて「花を受け取った」人の心の中にはどんな感情が溢れていたのか。いずれにしても、花を贈るということは素敵なことだ。

部活の顧問である恩師へ

高校時代、部活の指導を熱心にしてくれた顧問には、在学中から今まで14~15年、誕生日の花を贈っている。毎年その月になると先生のことを思い出し、近況報告の手紙を添えて花屋さんにアレンジメント配送を依頼する。先生のご自宅にお花が届くと、いつもお礼の連絡と花の写真を送ってくださり、同時に先生の近況を聞くことができる。

学生時代は日頃のお礼という感覚が強かったけれど、年を重ねるごとに先生とのコミュニケーションのひとつになっていて、私はこの恒例をとても大事にしている。

愛ある厳しさを持ち、活気に満ちていて、かっこいい女性の先生。花はいつも赤やオレンジ、元気で明るい印象で、とオーダーする。

「人に花を贈れるということは心が豊かな証ですね」
以前、お礼の連絡にあった先生からの言葉。これを読んで、心はいつでも豊かでありたいと意識するようになった。いつまでも贈り続けたい。

実家の母へ

母の誕生日、その数ヵ月後にやってくる母の日にはいつも花を贈る。
普段、母が自ら花を買う機会が減ったこともあり、こうした記念日に花を贈ると、喜んで部屋に飾ってくれる。切り花を長持ちさせる薬剤を用いて、できるだけ長く鑑賞できるように楽しんでいる様子をみると、贈ったこちらも嬉しくなる。

私とは正反対の好みである母(色で例えると私は青、母は赤や桃)には、いつも華やかで彩り豊かな花を選ぶ。100本の赤いバラが似合いそうなタイプだけど、それはさすがに大層なので、その場面において数本のバラであったり、ガーベラ、カーネーションなどを選ぶことが多い。

義実家の母へ

夫の母はガーデニングが好きなので、自宅で花を育てている。
育てた花々を部屋に飾っていることが多いのだけど、以前の義母の誕生日に、私は夫に花束を渡すようにと話していた。自ら育てて摘んだ花とは違った嬉しさがあると思うし、息子から母親に花を贈るって素敵なことだと思ったから。

義母と私は色の好みが似ていて、紫や淡いラベンダー色などの寒色が好きなので、その時のオーダーは落ち着いていて且つ華やかな印象の花束になった。

やはり、夫から花束を渡した時、義母は嬉しい表情を浮かべていた。
プレゼントだけでも十分に喜んでくれるのだけど、花があるだけで場がぱっと鮮やかになる。

これから贈る人々へ

習慣的に贈っている人は少ないけれど、この記事を書きながらやっぱり花を贈る・贈られるって素敵だなぁと噛みしめているので、これから花を贈りたい予定を立てよう。

近付いているのは夫の誕生日 
夫に花束とは意外と盲点で、昨年の誕生日はプレゼントとその日に食べたい希望のメニューに完結してしまった。よし、今年は花を贈ろう。
夫にどんな花が似合うか考えたこともなかったので、これを機に色や佇まい、イメージを持って見てみよう。

勤続十数年、転職を考えている友人へ 
長年同じ会社に勤め、重要な役職に就きながら仕事熱心に過ごしてきた友人がキャリアチェンジに悩んでいる。どの道を選んだとしても、彼には彼らしく自分の仕事ができる環境がいつでも側にありますようにと、願っている。いつか転職をした際は、今までの労いと新たなスタートに花を贈ろう。

もうすぐ第二子を出産予定の友人へ 
秋口、第二子の出産予定である長年の友人。
第一子の際に多くの方からベビーグッズが贈られたと思うので、今回は本人に直接欲しいものを聞く予定にしていた。しばらく育児に忙しい日々になると思うので、メンテナンスに気を遣わない程度の小さなブーケを添えて贈ろうかな。

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思い返せば、自分も花をいただいてきた。
学校の卒業式、お世話になった幾つかの職場、誕生日、結婚祝い。切り花には期限があり、それは一生残るものではないけれど、写真の中や「花を貰った」という事実がそれぞれの思い出の中にちゃんと残っている。

いつどんな花束を貰ったかはっきり記憶してないけれど、いつも温かな嬉しい気持ちがあったことは間違いなく覚えている。

相手の喜ぶ表情を想像しながら、花を贈れる人でありたい。

おわり

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** OSUSUME **

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