慶應義塾大学大学院政策メディア研究科 研究計画書[合格]

[合格]慶應義塾大学大学院政策メディア研究科に出願する際に提出した研究計画書です。二次口述試験では研究計画書に記載した内容について質問がありました。

下記の項目について提出した内容を掲載しております。

1.研究の背景

2.これまでの学習テーマ・学習実績

3.研究テーマ

4.研究計画

4-1.研究の目的

4-2.研究方法

4-3.研究の意義・特徴

5.期待される成果

6.参考文献


---以下提出した内容--- 

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程出願書類 研究計画書

環境政策に与えるNGOの影響力

:パリ協定の採択に至るまでの国連気候変動枠組条約締約国会議を事例として

氏名:○○○○

所属:○○大学○○学部○○学科

希望プラグラム名:環境デザイン・ガバナンス(EG)

1. 研究の背景

グローバル・ガバナンスにおいては、国家、企業、国際機関、NGOといったアクターが重要な役割を担うが、その中でもNGOは特に重要な立場にあるといえる。成長の限界の著者の一人であるヨルゲン・ランダースは、民主主義と資本主義は本来短期志向であり、ゆえに長期的な幸せを築くための合意がなかなか得られず手遅れになると指摘している。すなわち民主的な国家と企業には構造的に長期的な視野に基づいて持続的な管理や運営をすることには適していないことを意味する。なぜなら国家は元来国益のために存在し、領域限定的な主権国家の統治論理に基づいて行動し、企業は市場メカニズムの原理に従い行動するためである(功刀, 2006)。例えば、地球規模の環境保護に向けて、国際的な足並みを揃え対策を決めて実行に移すということは一筋縄ではいかず、先進国と途上国の利害の相違を原因とした南北問題が発生している(高尾, 2014)。また、企業においては経済活動から温室効果ガス等の排出が避けられない。対して非政府組織であるNGOは世界全体の地球社会の公益を指向し、市民社会の実体的向上を目指す点で、特に地球環境などの地球共有財を保全する目的に立った時に、国際社会に対してより効果的な役割が期待できる。NGOの活動については図1を参照。

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