２０歳の独立日記〜11日目〜

5月21日（月曜日）

毎週月曜日は少年ジャンプの日だった。父親が帰りに買ってくるジャンプを読むのが楽しみだった。父親は本当の父親では無い。母の再婚相手で、僕は母の連れ子。子どもながらに気を使い、何を喋っていいのか分からなかった。父親の前ではうまく喋れなかった。

でもジャンプの話だけは、できた。「今週のワンピースヤバかったね。僕はゾロ派だな」「いや、サンジが一番だって」そんな他愛もない話が出来ることが嬉しかった。

今、思えば父も僕に気を使っていたんだと思う。父はそのとき若くて、まだ20代だった。初めて親になった。しかも、いきなり小学生の。どうしていいのか分からなかったんだろうと思う。僕は僕で、母を奪ったという意識と、母が選んだ男の人だからこの人にも気に入られなきゃダメなんだ。という意識がぶつかって、何もできなかった。

そんな2人がジャンプの話をしているときだけは「友達」になれた。少年ジャンプは完ぺきじゃない親子の架け橋だった気がする。

そんな話をなんで思い出したんだろう。今日がいい天気だったからかな。

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仕事が多くなってきた。コミニュティに参加するたび、「これもできる？」「あれもできる？」といろんな人に聞かれて、そのどれも面白いもんだから全部受けちゃう。ライターやってみたいんですよね、と言うと「実は今、新しくネットメディアを立ち上げようと…」そんなのやるしかないよね。

前にも言ったけど、自分の夢の最短距離を常に考えている。ライターをやりたいなら、売り込めばいいし、音楽の仕事をしたいならそこに飛び込むだけ。でも、回り道もとても大切だと思う。

有名な話だけど、スティーブジョブズは大学生のときにタイポグラフィ（文字）の勉強をしていて、その経験がMacのフォントにも現れている。デザインのこだわりに美を感じたデザイナーやクリエイターが、Macを使い出した。

一見関係ないことでも、興味があればとことんやればいいと思う。僕は好奇心にはお金を惜しまないと決めている。本、映画、音楽、イベントなんでも気になったらとにかく行ってみる。そこで得た知識や経験はやがて「知恵」になって、自分に染み付き、自分を形成していく。

僕の最大の回り道はバイトの経験かもしれない。僕はバイトがなかなか続かなくて、1ヶ月くらいですぐに辞めちゃう人だ。決して仕事が覚えられないとかじゃなくて、仕事に飽きてしまうから。1ヶ月真剣に覚えて、職場環境も良くて、上司とも仲良くて、即戦力になってバイトを辞める。店からしたらとんだ迷惑だったと思う。反省してる。

その経験がなかったら、初対面の人ときちんと話せなかったと思う。自分を売り込む術、クレームの対応、目上の人への言葉遣い、社会マナー、お金持ちの共通点なんかも学んだ。（靴がキレイ・サイフがキレイ・感謝を伝えることができる・ケチ）コンビニのバイトを長くしたので、商品の販促の仕方も勉強になった。オススメのバイトはコンビニ。社会の縮図が勉強になるから。

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Twitterでこんな呼びかけをしてみた。

参加したい！と言ってくれる人が沢山いて、やっぱり大阪でクリエイターの出会いの場所って少ないんだと思った。1992年生まれなんですけど、参加したいです。と言ってくれる方もいて、「1997年生まれ交流会」から「同世代交流会」に変更した。

「クリエイターって何？」と友達に聞かれた。なにかを自分で考えて創造する人がクリエイターだと僕は思う。ウェブ、グラフィック、イベンター、イラストレーター、DJ、バンドマン、いろんな人が集まってワイワイすることの化学反応を最近目の当たりにしてきた。それを起こしたくなった。

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6月10日に行われる、塩谷舞さんのセミナーに参加したかった。理由は塩谷さんにクリエイターのSNS運営術を教えて欲しかったのと、自分もこういうセミナーイベントをやってみたかったから。だが、僕が応募しようと思ったときには既に定員に達していた。

そこで、主催のカメラマンのUNOさんに直接メールでご連絡をした。「こういったイベントをしてみたいので勉強させて欲しいです。今回のイベントの運営に携われないでしょうか？受付でもなんでもします。」返ってきた回答は「申し訳ありませんが、今回はそういったスタッフは募集しておりません。こういうイベントを自分でやってみることが一番の勉強になるのではないでしょうか。」という旨だった。

いつも僕はやりたかったらやってよ、と発信してきた。そんな僕は石橋を叩いて渡ろうとはしなかった。だから近いうちにイベントをやりたい。「ほしい未来は作ろう。」とても素敵な言葉。分からないことがたくさんあるので、手伝ってください。お願いします。

毎日こんな感じで、専門学校生やフリーランスになりたい方、デザイナーに転職したい方に向けてリアルな日記を書いています。参考になれば嬉しいです。

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[著者プロフィール]

モリクラヒロキ : 大阪を中心にデザインでスタートアップ企業・事業のサポートをしています。ロゴ、ブランディング、企画が得意。日本一夢を応援するデザイナーでありたい。就職率99%の専門学校を卒業後、すぐに独立しました。1997design代表。1997年生まれの20歳です。ライブハウスによくいます。コンセプトは「デザインは武器だ」。