簡単な話なんだよ
あたくしのワナビ歴もここへ来て、世の中も周りの人々も変わっていって、なんや自分だけ人生の時間が止まってんじゃねーかと思うものであるなあ。
なぜワナビをやっているのか、というと、新人賞に受からないからである。あるいは他の形でのデビューもできていない。それはなぜなのかというに、簡単な話として、優れた作品を書けていないというだけのことなのだ。
受かるような作品、編集者さんが拾い上げたくなるような作品を書けていない。
ではどうすればいいのか、これも単純で、評価されるような優れたもんを書けばいいのである。答えとしてはそこまで簡単な話なのだった。
ここを掘り下げるからめんどくさい。優れたるもんとは何か、いかにして書くのか、上達とはどのように、正解はあるのかないのか、いっそこのような世の中や時代が悪いのではないか、金井は馬鹿なんじゃないか、もろもろ考えてしまうことになる。
ちゃうねん。いいものを書くだけでええねんて。だが、あなたはまだ問うか、いいものとは何かと、そうしてそれをどうやって書けばいいのかと。あたくしは答えよう、才能と努力と運が揃った瞬間にいいものが生まれる。この三つは全部なきゃダメ。あたくしにはそう見えるがね。そして、たったそれだけのことで作家になど余裕でなれる。はずだ。
万国のワナビたちよ、団結せよ。勝ちに行こうぜ。折しも芥川賞、直木賞が発表されたところだ。ひとたびペンを執った身、あの辺くらいまでは行きたいだろう。全ての力を原稿へ。がんばれ。俺もがんばるから。
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