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作業日誌 新人賞投稿者、汝試されし者

 新人賞投稿者、汝、とはあたくしのことであります。何によってか、人様によってか神様によってか、あるいは運命のシナリオなのか、試されております。

 今回某賞に送る小説は第一稿がもう終わるというところへ漕ぎつけた。あと何時間かの作業で終わるだろう。書き上げたら数日間距離をとる。一切さわらぬ。忘れる。数日後に取り出し、二日ほどかけて最後の推敲をやる。そんで縁起のいい日に投稿する。あとは知らん。受かるなら受かる。いや、いっておこう。どれほど笑われようと予告ホームランを狙い、はっきりといっておく、今回はあたくしが受かる。受賞する。勝ちに来たのだ。受かるつもりで来たのだ。身を削り心を削り、頭を丸めて酒を断ち、せいぜいできたことの全てがこの小説だ。全力である。もうできることはない、というほど絞り込んで、最後までやり抜こうというところ。

 ああ、まったく暑苦しい話だ。熱意はあっても暑苦しかったら邪魔くさいね。これでなかなか、金井は熱い男のようである。でもこれ作業日誌なので作業の話はするよな。

 そんでこんな真夜中に何をしているのかというと、眠れないのでひとつ徹夜をしようという腹づもりなのであった。一杯のコーヒーを干した。部屋にはメンデルスゾーンの四重奏がかかっている。目の保全のために暗くしたiPadの画面が見づらい。そうしていまから作業はするのかしないのか、そこはわからないところ。朝になったら野暮用で出かける予定がある。帰ってきたらすぐ寝ると思う。作業するなら今夜がチャンスだ。しかし昼間もガッツリ書いてたので、なんかこう、しんどい。休めてないわけだからこれ。

 なんにせよもうちょっとの話だ。がんばりましょう。

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