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8/7 人に個性があるように、メディアにも個性がある(Refinary29)

香港が依然として混沌としている。

少し前にはアメリカで「親トランプ派と反トランプ派」の分断が明らかになり、今度はアジアで「親中国派と反中国派」の分断が明らかになった。イギリスでもボリス・ジョンソンが首相に就任したことで「親EU派と脱EU派」の分断がますます進みそうである。

そこまで世界的に分断が進んでいるんだろうか?

日本でも様々なムーヴメントが起きてはいるが、大きな渦となって多数を巻き込むことには至らないのは、日本特有のTwitter社会(つまり匿名社会)が要因なのだろうか。他国との違いにどことなく違和感を覚えつつ、その正体を掴めないままいる。

世界の中心はミレニアルズに移りつつある

ミレニアルズと呼ばれる世代がある。一般的に1980年代から2000年代初頭までに生まれ、2000年代に成人あるいは社会人になった世代のことを指す。

日本にはどれくらいのミレニアルズがいるか

総務省統計局が行った発表によれば、約2,800万人がミレニアルズと呼ばれる世代で、日本の総人口に占める割合は約2割ほどになる。他国と比べるとどうかというと、米国では約35%と日本と比べると多い訳です。ちなみに、労働力人口に占める割合なので、商品やサービスの購買層とも重なります。

※上図:JETROニューヨークだより(2018年10月)から引用

Refinary29の登場

主に女性をターゲットとしたメディアであるのだが、男性の私としても注目すべきメディアだと思っている。それは何故か?

当たり前のことを当たり前にやっている

その例のひとつが、Refinery29が2016年にローンチした「67% project」である。これは、米国人女性うち67パーセントが着用する衣服サイズがUSサイズの〈14〉以上であるにもかかわらず、このサイズの女性がメディアで取り上げられるのはたった2パーセント以下だという事実に基づいたプロジェクトだ。※WIREDより引用

なかなかそれが出来ないんだよ。

女性系メディアに出てくるモデルというのはその時代時代における「美の象徴」だと思うのですが、それが典型的なイメージ「白人・長身・細見」だったものを、米国人の実態に合わせたという。当然ちゃ当然なのですが、業界からしたら画期的なことです。その中にはマイノリティへのフォーカスも含まれており、ファッションやコスメの趣味から政治信条に至るまで、本来多様であるはずのものを多様なものとして表現することがどれだけ難しかったか(マネタイズの意味で)。そこを見事に突破してみせたのがRefinary29のすごいところだと思う。


我が国のメディアはどうだろうか

講談社ViViが自民党とのタイアップ記事を掲載した件。日本は政治に疎いのは分かっているが、事前の検討も事後の対応も後手後手っぷりが明らかで大手出版社のやることかと思わざるを得ない。。

もっと信条持って欲しい!と言いたい

Refinary29は明確な信条をもって運営している(はず)。殊日本に限っては、メディアの中立性というのが非常にセンシティブに語られるので難しいのは理解できるのだが、法人も疑似的な人間と捉えられる以上何かしらの思想を持ちうる訳であるが、客観性と中立性というのを明確に分けた上で情報発信は可能なのではないか?そうしていくことで、ある意味信条が魅力に転化し、改めてファンを獲得、メディアとして生き残っていけるのではないだろうか、そう思うのです。






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