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【書籍編】愛するということ(エーリッヒ・フロム)

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エーリッヒ・フロム著「愛するということ」について思いついたことなどを綴ったものをまとめました。
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2021年1月の記事一覧

土方の連中の「意図せず知った非言語的な信念」の話

土方の連中の「意図せず知った非言語的な信念」の話

私土方の連中ってあんまり好きじゃないんですよ。

(なにぶんそう言う連中に散々やられたので。)

そんで、そういう「曲がりなりにも結婚して子供がいて、仕事が辛くても家族のために働けるから頑張れる人」というのは、自分と何が違うのか考えたんですよ。

結論、「非言語的で感覚的に自分の信念を知ってるから、愛を育み逆境でも立ち続けることができる」ということかと。

アウトサイダーだとしても信念を知ってるか

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現代の社会システムに対する「怒りと絶望」の正体

現代の社会システムに対する「怒りと絶望」の正体

「現代社会を構成する資本主義が人の心から深く思考するリソースを失わせている」

その一言が、まるで先行きの見えない中に晴れ渡らせる日の光が差し込んだかのような納得感を与えた。
私が抱いた怒りと絶望感のかけらが、そこに見えた気がしたのだった。

特定個人ではなく、社会的に人々の心がないがしろにされているのが気に食わないのか?

同等の話が、当たり前を追求できる人が少なすぎる。
苦境を必要な犠牲と捉え

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「現代社会における神に何の意味がある?」の話

「現代社会における神に何の意味がある?」の話

我々は、現代西洋資本主義が掲げる「効率的な大量所有と大量消費」という原理によって、生まれながらに毒されている。

その原理は「効率化」の名において地球規模で人を拘束する。

「多様性を重んじる」と言いながら自らの利益を案る。

各人が「人生における絶大な優先度を誇る目標」もなく淡々と目の前の流れ作業をこなす。

ふと訪れる社会や隣人や自分にすら疎外されることに由来する「至極真っ当な孤独感」に対して

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「フロイトが嫌い」という話

「フロイトが嫌い」という話

かなり主観な解釈が入ってますけど、私はフロイトの「"正常な愛"と"幼い恋愛"に本質的な差はなく、つまり頭に血が上った恋という名の愛には正・不正はなく本能的なものだから、肉体的な快楽こそが究極の愛なのだ」という思考が、どうも受け付けないんですよね。

そこには卑しさや愚かさや怠惰を合理化する為の大義名分の様なニュアンスが読み取れて、性行為に伴う罪悪感と恥を真っ当なものに昇華しようとしてる様にしか見え

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