兵頭二十八

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    なぜビルマとソロモンで使おうとしなかったのかの謎も解きました。お楽しみに。

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    AIでは説明が行き届かないのでスクラッチ模型の協力者を探しています。

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    今年は自転車の本を出すのでその前宣伝。

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    ★《続・読書余論》Jim Fitzpatrick 著『The Bicycle in Wartime』1998初版・ほか

     こんかいの《続・読書余論》は、軍用自転車関係の文献特集です。なぜそんなテーマを調べる必要があるのか?  今、足漕ぎ式自転車も、内燃機関付きの自動二輪車も、進化の終末にさしかかっています。「電動化」「ロボット化」という枝分かれが始まっている一方では、普通のオートバイも非電動の自転車も、多様化や飛躍的な機能向上が見られず、袋小路に停滞しています。これは生物学的には、絶滅の前兆です。  このようなとき、進化の階梯をいったん、2段階も3段階も退化させ、そこからまた「進化のやりなおし

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    ★《続・読書余論》Jim Fitzpatrick 著『The Bicycle in W…

    ★《続・読書余論》Richard W. Bulliet著『The Camel and the Wheel』1975年刊

     こんかいの《続・読書余論》は、有史以来のらくだ(フタコブラクダとヒトコブラクダ、およびそのハイブリッド駱駝)の馴致および20世紀前半までの利用について、古代語文献を含む、ほとんどあらゆる資料を博捜してまとめてある、とてつもない労作です。  サハラ砂漠の石刻絵や、中東各地の遺跡レリーフ、古代貨幣の図案等、いやしくもラクダが描画されている図像資料も、集めに集めているようです。ラクダ用の鞍の構造やハーネスの地域差を調べるため、1960年代に本人が旅行して撮影した風俗写真も載せて

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    ★《続・読書余論》Richard W. Bulliet著『The Camel and …

    ★《続・読書余論》アンリ・ベルクソン著、岡部聡夫tr.『物質と記憶』1995年刊

    こんかいの《続・読書余論》は、フランスの哲学者ベルクソン(1859~1941)が、19世紀末において、人間の脳の機能について推理した大作です。 この難解な名著の全容を、私は理解できたとはとても申せないのですが、2018年に『AI戦争論』を書く時にひとつの確信を与えてくれたのが、本書中にある、夢に関する意味深いヒントでした。 AIには、わたしたち人間の住む現実世界を支配する力はありません。「身体」をもたない人工知能は、受け取った情報がリアルなのか、それとも捏造された「夢」な

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    ★《続・読書余論》アンリ・ベルクソン著、岡部聡夫tr.『…

    2022年10月 自己宣伝

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    ★《続・読書余論》 小林幸雄著『図説イングランド海軍の歴史』2007年刊・ほか

    読むのに時間のかかる「大著」は数多くありますが、これもすごい。いったいこれを書くのにはどれほど手間がかかっただろうかと思います。  日本帝国には「海軍省」がありました。が、帝国海軍が手本にした英国には、海軍省なんてものはなかった。  全地球的に艦隊を動かす軍政・軍令機構は、とうぜんながら、少数のすぐれた計画者が理想主義的に創設できたものとは違っていたのです。ましてその国が、歴史の先頭ランナーであったなら……。 英海軍に「階級」が無かった時代から説き起こし、パクス・ブリタニカ

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    ★《続・読書余論》 小林幸雄著『図説イングランド海軍の…

    ★《続・読書余論》 ブリチェット著『アメリカ憲法入門』1972年刊・ほか

    こんかいの《続・読書余論》は、なぜ国によって憲法が違うのか、を、考えてみたいと思います。  『アメリカ憲法入門』の他に、篠田英朗著『「国家主権」という思想 ――国際立憲主義への軌跡』も有益な参考書だと思いましたので摘録しました。 《旧・読書余論》からは、『マヌの法典』『比較文明社会論』『国際法上の自衛権・補訂版』『よくわかる核兵器の本』『戦後秘密警察の実態』『入営者必携 模範兵講習録 第4号』『大日本刀剣史 上巻』『小倉昌男の福祉革命 障害者「月給1万円」からの脱出』『二十

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    ★《続・読書余論》 ブリチェット著『アメリカ憲法入門』…

    ★《続・読書余論》『日本は世界第5位の農業大国』と『永田鉄山 軍事戦略論集』・ほか

    こんかいの《続・読書余論》は、二本立てです。  『日本は世界第5位の農業大国』(2010初版)は、腐敗した農水省労組の利権のために当時の民主党政権が日本国の農産ポテンシャルを破壊し続け、一般消費世帯のエンゲル係数を先進国としてありえないほど高くして貧困層を苦しめている構図を抉り出して、余すところがありません。むかし読んだとき、よくぞこれを出版してくれたと絶賛したくなった名著です。今でもインパクトがあるでしょう。 日本経済はこれからエネルギー高騰の苦境に突入するでしょう。石油

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    ★《続・読書余論》『日本は世界第5位の農業大国』と『永…

    ★《続・読書余論》清水隆雄著『アメリカン・ソルジャー ――米国社会と兵役制度史』2012年刊・ほか

    こんかいの《続・読書余論》は、「民兵」と「州兵」と「予備役」の違いを、法令調査のプロの人が歴史を遡って確認してくれている好資料です。  なんでそこをよく確認しておく必要があるのかというと、2022-2-24にプーチンが実行したような《Z侵略》から一般住民を防護するためには、「民兵」制度の柔軟な活用が不可欠になったと信じられるからです。とうぜん、台湾の人たちも研究しなくてはいけないでしょう。 あと、《徴兵制は日本では違憲である》という大胆な見解をわが国政府は表明しているのです

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    ★《続・読書余論》清水隆雄著『アメリカン・ソルジャー …

    ★《続・読書余論》塚本誠著『ある情報将校の記録』昭和54年刊・ほか

    こんかいの《続・読書余論》は、頭の固くない憲兵将校として昭和前期の大陸、台湾、内地、ビルマをぐるりと見て回った人の、じつにめずらしい回想録、ならびに、日本博学倶楽部編『日本陸海軍・あの人の「意外な結末」』(PHP文庫書き下ろし)をご紹介しましょう。  著者の塚本氏は辻政信と陸士同期だったり、偶然のタイミングで終戦前夜の東京都内にいたりと、歴史の証人の資格は十分。貴重な話が連続します。台湾の保甲制度などについての豆知識も得られるでしょう。 ついでに《旧・読書余論》からは、『中

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    ★《続・読書余論》塚本誠著『ある情報将校の記録』昭和54…