最近の記事
-
-
-
★《続・読書余論》Jim Fitzpatrick 著『The Bicycle in Wartime』1998初版・ほか
こんかいの《続・読書余論》は、軍用自転車関係の文献特集です。なぜそんなテーマを調べる必要があるのか? 今、足漕ぎ式自転車も、内燃機関付きの自動二輪車も、進化の終末にさしかかっています。「電動化」「ロボット化」という枝分かれが始まっている一方では、普通のオートバイも非電動の自転車も、多様化や飛躍的な機能向上が見られず、袋小路に停滞しています。これは生物学的には、絶滅の前兆です。 このようなとき、進化の階梯をいったん、2段階も3段階も退化させ、そこからまた「進化のやりなおし
有料500★《続・読書余論》Richard W. Bulliet著『The Camel and the Wheel』1975年刊
こんかいの《続・読書余論》は、有史以来のらくだ(フタコブラクダとヒトコブラクダ、およびそのハイブリッド駱駝)の馴致および20世紀前半までの利用について、古代語文献を含む、ほとんどあらゆる資料を博捜してまとめてある、とてつもない労作です。 サハラ砂漠の石刻絵や、中東各地の遺跡レリーフ、古代貨幣の図案等、いやしくもラクダが描画されている図像資料も、集めに集めているようです。ラクダ用の鞍の構造やハーネスの地域差を調べるため、1960年代に本人が旅行して撮影した風俗写真も載せて
有料450-