ベトナムの博物館に保存されている運送用自転車・など(すべて Vietnam Media より)

画像1 2015年のベトナムメディアより。泥除けがある民間用自転車(1957年にハノイで使われていた)に、フロントフォークの補強ロッドは、もともと付いていなかったことがわかる。前照灯用のダイナモは後輪と接するようだ。ダウンチューブには、手押しの空気ポンプが。左ハンドルに吊るしているのは、弁当箱or水筒?
画像2 サドルとクランクを取っ払った改造プッシュバイクに、1個10kgの対戦車地雷を8個吊るして、これから敷設作業に向かわんとするウクライナ兵。この姿を見ては、ベトナム・メディアたるもの、紹介しないわけにはいかなかっただろう。「やはりじぶんたちは正しいのだ」との思いを強くしたはずだ。
画像3 1954年当時のこの写真を見て、ヘッドチューブ近くにかならず縛り付けられている円筒状の容器の中には、飲用水、潤滑油、もしくはタイヤ修理材料が入っているのか……と思い直す。フロントフォーク補強工事をしている車体としていない車体があることも確認できた。
画像4 この保存車体は、345kgを吊るして押して行けたことが、解説されている。何故トップチューブをつっかい棒で真下から支えないといけないかもよく分かる。
画像5 このアルミ(?)製の円柱缶の中味をご存知の方、ご教示ください。
画像6 フロントフォークの補強ロッドは、このように、手前側から垂下させることも、1954年当初にはあった模様。サドルを外していないのは、自転車そのものが貴重品だったからだろう。
画像7 1954年1月、マ・ヴァン・タンは徴用軍夫としてディエンビエンフー攻囲のための物資を自転車で運び続けた。彼の1回の運搬重量の平均は337kgであった――と、記念館内の保存自転車の解説板に越英仏の3ヵ国語で書かれているようだ。左手用の延長ハンドルの固縛は、こんなものでよかったのだろうか?
画像8 1954年当時のこの車体に300kgも積むことができた。
画像9 この前輪の泥除けカバー上の円盤の機能が何なのか、見当がつかない。トップチューブから下がっている「鑑札」は、植民地時代からの名残で、登録番号を明示するものだろう。

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