「仮称2018年型」が量産される前の過渡期の試み

画像1 2017年6月15日の「baoquangnam.vn」記事。ケソン地区で、州部隊対抗の兵站スポーツ祭に備えて訓練中の風景という。偽装が徹底しているため、これが「仮称2018年型」なのかどうかは断言しかねるが、シルエットをみると、前後にT字支柱が存在するようにも見える。
画像2 2018年10月18日付の「csphoto.vn」記事で、サイゴン川を舟艇により漕渡した直後の1枚。このプッシュバイクは「仮称サイゴン型」のプロトタイプなのか? 傷兵役をすくなくも1名、運搬しているようにも見える。T字支柱はカンバスのため確認できない。檣状垂直押し棒は、長さがエクステンドされているのか。
画像3 2018年11月22日付「tienphong.vn」記事で、戦闘兵站競技のひとコマ。この1台に3名の負傷兵を載せて運んでいる。T字支柱は見えるのに、担架はそこから吊らず、左右の荷棚上にじかに寝かせている。その仰臥位の患者の頭部をどう支えているのか、写真で分からぬのが残念。左手ハンドルバーにはエクステンド棒を縛り付けているようだ。これは「仮称2018年型」の細部が確定する前の、改造自転車なのかもしれない。
画像4 2019年11月30日の「baohaiduong.vn」記事。州防衛圏演習の3日目で、青ヘルメットの婦人は「民兵」だとのこと。「仮称2018年型」が交付される前、兵站用自転車は、荷棚が簀板でこしらえてあった。しかしこの板の狭さでは傷兵1名を仰臥させるには不足。その点、金属メッシュの専用荷棚は拡張性があり、場合によっては傷兵を臨時に寝かせてもいいのだろう。
画像5 これも2019年11月30日の「baohaiduong.vn」記事。前景の一本竹棒担架班の後方から続行する2台の兵站用プッシュバイクに注目。簀製の荷棚は、跳ね上げてある。そして、甚だ不鮮明なのだが、その2台の間に1本竹棒担架をかけわたし、負傷兵1名を運搬しているように見えないか? T字支柱が発明される前は、こんな方法があったのかもしれないと想像する。

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