ベトナム軍の新型専用輸送自転車は2021年まで遡ると確認できたので「2022年型」の仮称は撤回します。(ソースはすべて Vietnam メディア)

画像1 「2021年型」の後部支柱の取付け穴が2個、見える。この台座となる金具が、相当に分厚いのか?
画像2 この報道写真は2021年のもので、キャプションには「200 kg」と見える。もし2020年か、それより前の映像で、この系統の患者輸送用自転車が登場するものがあったなら、お知らせをいただけますと、かたじけないです。
画像3 ここに出てくる新兵たちの一部は芸能人。2021年12月に撮影されたスペシャル特番らしい。教官はすべて将校と見られる。ところでこの竹の色だが、これは塗料かもしれないと思いなおした。細工のある特製品なので、うっかり捨てられぬよう、注意喚起色を着けたのかもしれない。
画像4 若手TVスターたちに使わせて撮影させるにしては、この輸送用自転車、あちこち錆びた状態である。
画像5 フロントフォークが屈撓してしまっているのではないかと一瞬見えるシーンもある。担架用の竹棒は、このようにセンターラインにまとめて積んでもハンドルとは干渉しない。
画像6 空荷状態なのは、これから「渡渉」に移るため。生地の河川を使うところが参考映像として貴重だ。竹とT字支柱の縛着をしっかりしておかないと、川の中で車体を自在に担ぎ上げられず、彼岸に上がれなくなることが、動画からは学べよう。
画像7 遂に判明!(w) ……後部「T字」支柱は、たった2個のボルト&ナットで固定されているだけらしい。
画像8 手前、「2021年型」の後部支柱取付け部のボルト穴×2が見える。奥の自転車は初見なので「サイゴン型」と仮称しておく。
画像9 「サイゴン型」は何が特異か。まず右手ハンドルが最初から無い。前方T字支柱はヘッドチューブにくっつかんばかりの位置にある。どうもペダルクランクも最初から無いようにも見えるが、大型の座席が備わっている。じつに興味深い!
画像10 「サイゴン型」のシート形状は、これが足漕ぎ乗用を考えていないことの傍証ではないか。「檣状押し棒」は、ごく短い。市街地専用のプッシュバイクということ? 狭い路地裏での使用に特化しているのか?
画像11 「サイゴン型」は後輪を外から圧迫するブレーキパッドを省略した。「檣状押し棒」を戦艦『陸奥』の煙突のように屈曲させればいいのだ。後部「凹字」状支柱の取付け部もガッチリしているように見える。「2021年型」より改善されているのだ。
画像12 「サイゴン型」でいぶかしいのは、「2021年型」のTバーの上面両端に熔接されている「W形」金具がないこと。これでは担架の棒が左右に滑り、落ち着かず、危険なのでは……?
画像13 「サイゴン型」の車輪内にも、タンジェントスポークとは別に、「突っ張り棒」が数本、嵌めこまれているように見える。ただしクリアな映像がないので本数を確かめられない。
画像14 「サイゴン型」はフロントフォークのオフセット角がほとんどない。乗用でなければこれでいいはずだ。それでもなお補強のスチールロッドは添える必要があるらしい。
画像15 撮影されたのは2021年の秋のようだ。この一連の映像は芸能人企画とはもちろん無関係。大都市におけるパンデミック対処出動である。

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