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引っ越しについて赤裸々に書くことにした。

どうも。
半年前に引っ越したばかりなのに、なぜまた引っ越すことになったのか。

それも含めて、やはり黙っていられなくなり、「らしくないなあわたし。赤裸々人生が売りなんだから、もう隠さなくてええやん」と、開き直り、パチポチと、記事を書き始めた。

今回の内容は金勘定も入ってきて、かなりリアルな私生活が明るみになるので、苦手な方はここでターンバック。プリーズ。


さて、事情が発生したのは、四月の終わりでした。
まあ、その前から少しずつ崩壊し始めていたんですがね。笑。

夫が突然、泣き出すように私に感情をむき出し、「仕事を辞めたい」と、言い出した。
また、いつもの愚痴かな、と聞き流していたのだが、へこみ方が半端じゃなかったので、さすがに真面目に聞くことにした。

するってえと、なんだい。彼は、現状の給与じゃあ、いま住んでる家賃は回せないってことを、何か月か前から一人で抱え持っていたってんだから、こっちはびっくりした。

「僕は、こんなに真面目に働いているのに、こんな生活さえ維持できない。それがこんなに悔しいなんて」

彼は絶望していた。

いや、お前、へこんでる場合じゃねえだろ。はよ言えや。
と、つっこみも早々に、彼の話を一通り聞いた私は、よく冷えた頭で最初に出た言葉はこうだ。

「そんなもん、生活水準下げりゃ済む話や」

夫は非常に驚いた顔をして、「え、また引っ越すってこと!?」と、悲鳴に近い声を上げたが、私は、一つため息をついただけだった。
いやだなー。また荷造りかよー、とぶつぶつ言っていると、夫は神妙な面持ちで、うろたえていた。
しかし、しばらくすると、「そうか、それしかないかもしれない」と、ようやく、少し冷静になったようだった。

「ここでの生活の維持が秋か冬には、もう崩壊するってわかっていて、ここに居続ける意味なんかあるか。
まだ、動ける金があるうちに、一気に家賃下げるぞ。そんで、インフラも下げる。そうしたら、浮いた二三万で、何か月後に今回の支出を取り戻せるか、計算してみ。
まず、赤字を止めない限り、赤はずっと赤だよ」

と、たたみかけるように話した。
夫は、しばらくがっかりしていたが、2、3日かけてこの話は続き、私の言葉でついに夫は決心したようだ。

「ここでギリギリを維持し続けるのもできなくはないだろう。
しかし、少しでも間違えたら一気に赤になる部屋で、安心と安全は無い。
そんな泥船さっさと捨てて、筏でも良いから浮く船に乗り換えるしかない。
筏を作る費用が、泥船の維持費だと思えば、悔しくもなんともないじゃない。
私たちにとっての現実は明日、飯が食えるか食えないか、だよ。
絶望なんてしている暇はない。まず、安全な場所に出てから、絶望しなさい。」

的な話をしたら、ようやく夫の目に闘志はよみがえり、二人して、一気にたたみかけるように部屋を見つけて、今に至る。
夫にとってはかなりの賭けだったようだが、私はまあ、毎回ギリギリで生きていたので、幸い逆境には強かった。

現在、そこそこの道行の光が見え、夫も少しは安心しているのか、前より引っ越しに前向きに取り組んでいる。
私たちは、二人で考えて、二人で決めることを、今後約束した。
そうしたら、どんな結果になろうとも、笑って乗り越えられると、思ったからだ。

まだ失望する夫に、私は笑いながら言った。
「私にとって、過去の失敗は今と未来への判断材料でしかない。大事なのは、これからどうするか、であって、過去どうだったか、ではないんだよ。
そうして、人は学んでゆくんだから、人間てのは賢い動物だよなあ」

それを聞いた夫は、ぽかん、とした顔をしていたが、「僕と君では価値観が違い過ぎる。君は本当に強いね」と、苦笑していた。

てな訳で、当麻家は、しめっぽい泥船から、日の当たる筏に乗り換えます。笑。
これから、夏日が続きますので、パラソルを立てて、遠くが見えるように望遠鏡をのぞきながら、トロピカルジュースを片手に、また二人で航海を続けるようですよ。

内心、伸るか反るかの大賭けだぜ、今回は(笑)
なのは、夫には秘密です。あははは。
なんとかなるっしょ。

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