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成熟社会のビジネスシフト 1

すでに過ぎた転換点
一定の次元の満足を得ると、それ以上のものを有料では欲しがらなくなるのが、消費行動の原則。

皆が豊かな生活を目指しているときには、必要な「コト」「モノ」が明確で、その悩みを社会やメーカーが解決する形で経済が回っていく。ex:終戦後

成熟社会では誰も困っていない≒大量消費を前提としない世の中
→供給ばかりが多くなればモノやサービスの価格が下がり、デフレ圧力が強くなっていく。
→今の状態で困っていないので、新しいものをお金を払ってまで手に入れたいと思わない。

情報の多様化:個人の持つ情報や知識に偏りが出る

・一人ひとり別々の価値を求めるようになる。
・情報を防御することがデフォルトになる。

成熟社会のキーワードは”共感”:意識の扉が開き、記憶される
→自分の欲しいものを本人はわかっていない=ニーズが測れない

企業も個人も”ビジョン”≒”やりがい””共感”が必要。
→ビジョンを正当化するための武器として振りかざす勘違いも起きている。

実存的虚無感:自分軸を見失っている状態

行動は感情で決まるので、自分の感情がどこでどう動くのか知ることで、自分の”幸せの定義”を見つけやすくなる。

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イノベーションが生まれる場所
・イノベーションの3つの条件
①共感
:人の心を動かす
②ビジネスとしてキャッシュフローが回っていること
③技術が十分備わっていること
→まず小さいビジネスで着地し、利益を得ることが必要。
 そして、全員にとっての共通のものではなく、各個人の共感をどれだけ得られるかが鍵になる。
※物事は正しい/間違いと当てはめるのではなく、どちらも尊重する

情報感度を高く保った上で、専門性、共感具合に対するバランス感覚を高く持つことが必要。
また、消費者とニーズを創っていく、もしくは個人に刷り込まれた先入観を壊すモノやサービスを作り出し姿勢も必要。

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やわらかいイノベーション:既存技術×既存市場の組み合わせ
潜在的ニーズは、その人にとって当たり前の行動をよく観察することにより顕在化する。
→当たり前に行う動作で、周期性を伴う、つまり何回も繰り返す行動にヒントが詰まっている。

・「ビジネス」とは価値を生み出し、対価を得ること
ドメイン:生存領域(who.what,how)
ポイント①:できなかったことをできるようにしてあげること
ポイント②:快感を与えるか苦痛を取り除く。または両方。

成熟社会では、マインドシェア(相手の記憶に残る)獲得が重要。
ドメインに優位性・差別化を加えたものがビジネスコンセプト。
→何と比較して覚えてもらうか、ライバルの設定が重要。

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「選択と集中」は、ある程度正解がわかっていた成長社会にしか通用しない考え方。

成熟社会では、誰も正解がわからないので博打になる。
本業で稼げているうちに新しいビジネスを試し、次のビジネスを決める。
→アライアンス:互いの分野の4~6割の情報を持ち合い、お互いを必要とするビジョンを創る。

始めからあまり深く足を突っ込まず、まずはやってみる。
やってダメだったら撤退する。または、短期的に儲けて即座に撤退する。
→迅速な行動が肝

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