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奇跡の組織 「最高の働き方」を導き出すセムコスタイル5つの原則 まとめ

■原則④:徹底的なステークホルダーアライメント
・共通の土台
徹底的なステークホルダーアライメントを実現するためには、ステークホルダーとの間に、共通する興味・関心事などの土台となるものを見つける必要がある。
自社の存在目的を言葉にし、リアルな現実にすぐに対応できる組織にする。

・外→内の視点
クライアントの視点をベースに経営を組み替える。(ex:顧客に関係しないKPIについてのレポートは随時減らしていく)
社内のルールが少なければ少ないほど、顧客に目が行き届き、ミッションが果たされると考える。

・一貫性
会社全体で考えれば、「明確な目標を定め、それに取り組み、合意したことを守り、目標を達成する」こと、そして「結果に対して責任をとる」ということ。

■原則⑤:創造的イノベーション
・クリエイティブスペース
メンバーの心理的安全性を確保する。

・箱の「中」で考える
創造的イノベーション=クリエイティビティ×導入/実装
アイディアを現実に「導入/実装」まで導いたメンバーには、報酬の面できちんと報いることが求められる。

・起業(独立)精神
起業家精神を一言でいうと「アイデアから結果を生むこと」である。
セムコスタイルでは、どのようにすれば組織の英知が集まるか、ということを中心に考えている。

大友的編集後記
帯には、“「ティール組織」の先を行く、ブラジル「セムコ社」の自由すぎる組織モデルが、会社の常識を覆し、働き方の不可能を可能にする!”と記載があり、ティール組織が最強とバイアスのかかった自分には、新感覚で読むことができた。

また、本書内に「誰かがつくったルールの中で働くよりも、セムコスタイルのような働き方のほうが、長い目で見れば優秀な人材が集まり、定着しやすいに違いない。」と記載があった。

日本企業はどうしてもピラミッド型組織なので、スタートアップや数十人のベンチャー企業でないと、フラット型の組織は定着しないように思われる。
また、長期で成功している事例がないのも不安要素であり、急に組織体系を変えることができないことも納得がいく。

しかしながら、今は個の時代と言われ、フリーランスが増え、社員を多く抱えることも減少し、テレワークの浸透などにより組織構造を見直す必要は発生するに違いに。
マーケティング界隈でもベンチャー企業が頭角を現し、メディアへの露出が多くなってきているので、大きな会社が何かを起こしてくれるのではなく、あくまで個が変革を担っていくように思う。

その中で肩書ではなく、役割やビジョンで働くことは今後もキーワードになっていくのではないだろうか?

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