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ファイナンス思考 まとめ

PL脳に陥りがちな原因
①高度経済成長期の成功体験:内向きな思考に寄っていく
②役員の高齢化:終身雇用、年功序列といった日本的雇用慣行
③間接金融中心の金融システム:銀行自体が売上・利益重視
④PLのわかりやすさ:20世紀のパラダイムを引きずったオペレーション管理
⑤企業情報の開示ルール
⑥メディアの影響

大友的編集後記
前職が圧倒的PL脳の経営層だったので対抗するために身に着けようと、購入したのがきっかけ。簿記や与信管理の資格を取ったものの、「ファイナンス思考」を読み、自分もPL脳に侵されていたと気づかされた。

売上を上げるために利益を減らす、マーケティング予算を削ることは実際に経験し、未来を語ろうにも高齢の役員には現実わかってはもらえない。
結局は数字でどれだけ未来を描けるかが現場では重要だと今も考えている。社会価値があろうとも、いつ回収できるかわからない投資を経営が了承するわけがないからだ。

良いか悪いかは別として、ミクロでファイナンス思考を持つことの意義は大きいと思う。一番は提案時だ。コンサルで入る際に求められるのは、もちろん数字的側面はあるものの、第三者としてビジョンを描いてあげる点と社内の悪しき習慣を断ち切ることと考えている。社内の人間は環境が変わらない限り、PL視点で業務を遂行することが求められがちである。PL視点での提案のみを受け入れる企業も中にはあるが、利益もかさまし可能なので見せ方の問題になる。フレーミング効果ももちろん重要だが、あくまで納得をさせるためであり、事業を革新させるものではない。

本質的に企業の存在価値、ビジョンをバリューとしてどう伸ばしていくべきか、何がしたかったんだっけ?と振り返る機会を与える立場として、ファイナンス思考は骨の髄まで浸透させたい(すべき)と考えている。
ちょうど勤務先の取締役に「BS視点」を持ちなさいとアドバイスを受けた。
PL脳で行動していたのだろう。提案時は、PL視点が重要だが、BSで経営資源、資産をどう残しかという視点が確かにかけていた。儲けてなんぼと考えていたのは事実だ。だから、改めてまとめ、反芻した次第である。
おそらく、「矛盾している」「身についていないのでは?」と言われてしまうことだろう。結果を出すこと、コミットすることに念頭を置くあまり、PL脳になっていたんだと思う。何を実現したいのか、ビジョンは何なのか。個人であっても立ち返る機会を与えたのは、ビジョン思考だと私は考えている。

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