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今年も、心震わせる体験を。ブロードウェイ観劇録2021

昨年の秋にNYのブロードウェイが再開しました。長いこと、待っていました!時を取り戻すかのように、9月、10月、12月と3公演観に行きました。

2022年も観に行くぞ!と意気込んではいるものの、状況が良くない今、しばらく様子見が続きそうです。。

はやく観に行けるような状況になってくれ・・・!と思いを馳せながら、去年の3公演を振り返ってみようと思います。


ところで。英語初心者の私にとっては、「初見の作品×英語×3時間」はハードルがとっても高い。なので、元々あらすじを知っている・観たことがある作品を選ぶようにしています。

台詞に耳が追いつかなくても、歌や演奏やダンス、舞台演出などで補いながら楽しく鑑賞できています。長くて速い台詞や、台詞が混み合ってる箇所、アドリブはもう諦めます。笑


*CHICAGO

初ブロードウェイはCHICAGO!!
元々、映画版が大好きで、サントラもたくさん聞いていた作品です。キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、かっこよかったですよね…

思っていたよりも、会場はこじんまり。2階後方の席でしたが、上からのぞき込むように観劇できるので、舞台との距離が近い印象でした。武道館のスタンド席みたいな感じ。

幕が上がり、まず驚いたのが、オーケストラが舞台の真ん中に配置されてたこと!

ミュージカルを観に行くと、ステージ真下にオーケストラが配置されている(オケピ)ケースが多いと思います。真正面からオーケストラを見たのは初めて。役者の演技は勿論、奏者もじっくり見てしまいました。

大掛かりな舞台装置はなく、役者も演奏者も人数が少ない。カーテンコールで全役者が並んだときに、「こんなに少なかったんだ!」とびっくりしたほど。

衣装を替えて1人何役もこなす役者さん。
途中、台詞を喋り、演技するオーケストラの指揮者。
複数の楽器を持ち替えて演奏する奏者。

喋り台詞多めでちょっと辛かったものの、少数精鋭の部隊が作り上げる舞台はド迫力で刺激的。
女性たちが、それぞれの罪を語る「Cell Block Tango」は特に圧巻のカッコよさでした。


*Phantom of the Opera

次に観に行ったのは、オペラ座の怪人。
CHICAGOよりも座席数が多く、天井が高い会場。歴史あるシックな内装です。

始まる前から、舞台の上には布で覆われたシャンデリアらしきものが。「きっとオークションのシーンだ…!」と、座った瞬間から高まります。

舞台装置や演出がとにかく豪華絢爛!
オペラ座の劇場、楽屋、ファントムの地下牢、夜の墓地…一瞬で場面転換する仕掛けがすごい!動くシャンデリア、水路や船の演出と、目が離せず圧倒されるものばかり。

オペラ座の曲はどれも素晴らしいことは言うまでもなく、歌唱も演奏も本当に素晴らしかった・・・劇場で生で聴ける幸せを何度噛みしめ、酔いしれたことか。
個人的には「The Point Of No Return」に、特に心震わされました。

作曲者のアンドリュー・ロイド・ウェバーさんに心の中で拍手を送りながら、未だに繰り返しアルバムを聞いています。(なんでか、フルネームで呼びたくなってしまうアンドリュー・ロイド・ウェバー…)

クリスティーヌを演じた役者さんがヒスパニックの方で、ダイバーシティを感じたりもしました。


*Wicked

2021年ラストはWickedへ。「オズの魔法使い」のアナザーストーリーで、悪い魔女エルファバと良い魔女グリンダのお話です。

ところで、ブロードウェイではどの会場でも、入場時にワクチン接種証明の提示が求められます。Wickedの劇場では、チェックを受けると手の甲にスタンプを押してくれました。緑の気球!オズの魔法使いが乗ってたものかな。

比較的新しめな劇場で、ロビーに関連オブジェが飾られていたり、細部まで楽しいです。

さらに舞台の緞帳は、オズの国の地図!真ん中で光っているのが、物語に登場する都市であるエメラルドシティです。

私が劇団四季のウィキッドを観たのは10年前のこと。記憶があやふやなところも多く、もはや後半は新鮮な気持ちで観劇しました。

かの有名な「Defying Gravity」では勿論熱くなりましたが、エルファバとグリンダが別れるシーンの「for good」が、もう・・・・

こんなに友情を深め、こんなにお互い大切な人になっても、どうにもならないこともあるなんて・・・それぞれに感情移入して泣いてしまった。


以上、去年の観劇振り返りでした。
まだまだ観たい作品はたくさん。この3作品も、願わくばまた観に行きたい。

今年も、全身でどっぷりミュージカルの世界に浸り、心震わせる日々が楽しみです。はやく観に行けますように!

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