詩）Bye Bike Boy

自転車置き場で
会えるかもの期待携えて
そしたら来たよ

鞄放り込んで
鍵を外しながら
一言二言交わして
もう時間がないな

頑張れと君は言い
じゃあねと私は言い
二つの影
重なることなく
ざわめきは消えた

私の大好きな人は明日
遠くへ行ってしまう

ただただ切なくて
何を伝えるつもりもない
好きの扱い方知らない
思い出で生きていける

始まりは突然
自転車に乗って現れて
目の前に止まった

自然に話しかけられ
会ったことあったっけ？
ペースに巻き込まれて
私はちょろい

合格発表の日
二人して落ちた
後ろ通り過ぎた
君に気づいた

泣くなよと君は言い
泣いてないと私は言い
不意に肩叩いてくるから
せきあえぬ思い

私の大好きな人は明日
遠くへ行ってしまう

ただただ遠過ぎて
嫌われたくなかった
何とも思われてない　知ってる
自転車は街に消えた