もう少し歩いたらあるだろうと思っていた階段が無い いくら歩いても地上へ出れる気配は現れなくて 大分歩いていることに気がついたとき このままずっと地下を彷徨うのでは…
何にも付属したものがない 単純なわかりやすい形だった ただ好きという気持ちだけの はずだったものは いつのまにか 嫌われたくないとか 好かれたいとか この文章なら返事…
右隣に座る女の洋服の 左側の腕に付いている 左右だけが留まっていて 上下は留まっていない ワッペンらしきものが 女がケータイを操作したり 女が腕を少し動かしたり 女が…
なぜあんな遅い時間だったのか 睡眠時間が短いのか やることが終わった後だったのか 誰かと会っていたのか 気がつかなかったのか めんどくさかったのか 返す返事の文章を考…
絵文字に自分の好意を 絵文字に自分の期待を 勝手に背負わせていた絵文字を 使わなくなった理由を 使っていないという事にさえも きっとあなたは気がつかない
過ぎ去って 通り過ぎて 大分経ったあと 振り返ってみて やっと気がつくことばかり
必死に外に出ようとしているそれを 吐き出すことが出来なくて その度にえずく 喉にひっかかり えずくだけで吐き出せないそれは またゆっくりと戻っていく
今年こそ そう思っていた 今年こそがあと半分 良い方向には 何も変わらず 別の方向へと 不安ばかりが突き進む ぬかるみに浸かる両足は もがきながら 沈んでいく
私が毎日の中で思い出すたび きっと 思い出しもしていない彼にとっての 私という存在が とても薄くなっていく 薄くなってしまわないように 足掻けば 足掻くほど 自分にと…
眠りから戻った瞬間から 思考が始まる 上手く乗りこなせない私は 次々と湧き上がる思考に 飲み込まれて 息が上手く出来ない すでにある記憶と まだ訪れていない想像 そ…
一年以上先延ばしにしていた もう抜くしかない 虫歯になっている親知らずを 先日とうとう抜いた 一年以上も先延ばしにしていたのは ずっと痛むわけではなくて 毎日に支障…
今までとは変わりたくて このままでは何も変わらないと 背を向けて歩きだしたはずなのに 例え目が合わなくても 存在を感じるだけでの安心感があるのだと やっと少しは遠…
空洞に不安が入り込んでくる 空洞が大きければ大きいほどに 空洞を小さくするために 私は食べる 空洞を埋めるように 私は飲み込む
忘れゆくことの不安と闘うかのように 突っ切るように母は歩く そんな心配を散り飛ばしたくて 突っ切るように私も歩く
知り合いでもないし 友だちでもない けれど 沢山好きで でも 付き合いたいとかの 好きではなくて だけど 私の道標となっている 彼みたいになりたい とかではなくて 私の…
もうじんじんと痛むこともない のかと思うと あんなに悩まされていたくせに なんだかさみしい いつからワタシの中にいたのか 何年も一緒にいたのだなと思うと やっぱりさ…
ちほりひろか
2024年7月22日 17:45
もう少し歩いたらあるだろうと思っていた階段が無いいくら歩いても地上へ出れる気配は現れなくて大分歩いていることに気がついたときこのままずっと地下を彷徨うのではないかと不安になった前回は確かにあったところに階段がないずっと続いている工事は終わる気配はないけれど確実に姿は変容している出口は無くなってしまったわけではなくて場所が変わっただけでそれに気がつきさえすればまた私たちは
2024年7月21日 16:46
何にも付属したものがない単純なわかりやすい形だったただ好きという気持ちだけのはずだったものはいつのまにか嫌われたくないとか好かれたいとかこの文章なら返事がくるかなとか気がついたら色々な媚びへつらいがくっついた複雑な形になっている
2024年7月20日 00:18
右隣に座る女の洋服の左側の腕に付いている左右だけが留まっていて上下は留まっていないワッペンらしきものが女がケータイを操作したり女が腕を少し動かしたり女が髪を触ったりするだけで私の右腕の素肌に当たる痛くはないけれど触れるたびにくる摩擦が不快でそれに気がつかない女も不快だ
2024年7月19日 00:24
なぜあんな遅い時間だったのか睡眠時間が短いのかやることが終わった後だったのか誰かと会っていたのか気がつかなかったのかめんどくさかったのか返す返事の文章を考えていたのか
2024年7月18日 00:16
絵文字に自分の好意を絵文字に自分の期待を勝手に背負わせていた絵文字を使わなくなった理由を使っていないという事にさえもきっとあなたは気がつかない
2024年7月17日 10:28
過ぎ去って通り過ぎて大分経ったあと振り返ってみてやっと気がつくことばかり
2024年7月16日 09:51
必死に外に出ようとしているそれを吐き出すことが出来なくてその度にえずく喉にひっかかりえずくだけで吐き出せないそれはまたゆっくりと戻っていく
2024年7月15日 17:48
今年こそそう思っていた今年こそがあと半分良い方向には何も変わらず別の方向へと不安ばかりが突き進むぬかるみに浸かる両足はもがきながら沈んでいく
2024年7月14日 12:15
私が毎日の中で思い出すたびきっと思い出しもしていない彼にとっての私という存在がとても薄くなっていく薄くなってしまわないように足掻けば足掻くほど自分にとっての私という存在が薄くなっていく
2024年7月13日 01:17
眠りから戻った瞬間から思考が始まる上手く乗りこなせない私は次々と湧き上がる思考に飲み込まれて息が上手く出来ないすでにある記憶とまだ訪れていない想像それらに挟まれながらなんとか浮かびあがろうと私は両手も両足も動かし続けている
2024年7月12日 00:34
一年以上先延ばしにしていたもう抜くしかない虫歯になっている親知らずを先日とうとう抜いた一年以上も先延ばしにしていたのはずっと痛むわけではなくて毎日に支障が無かったから一年以上も先延ばしにして抜こうと決めたのはたまにしくしくと一日中痛むからたまに痛むぐらいならいいかと思っていたのにたまに痛むのが嫌だに変わった通っていた歯科医院ではなく以前住んでいた場所の以前通って
2024年7月11日 00:11
今までとは変わりたくてこのままでは何も変わらないと背を向けて歩きだしたはずなのに例え目が合わなくても存在を感じるだけでの安心感があるのだとやっと少しは遠くまで歩いていけていたはずなのに私は振り返ってまた場内へと歩き出している
2024年7月10日 01:54
空洞に不安が入り込んでくる空洞が大きければ大きいほどに空洞を小さくするために私は食べる空洞を埋めるように私は飲み込む
2024年7月9日 00:37
忘れゆくことの不安と闘うかのように突っ切るように母は歩くそんな心配を散り飛ばしたくて突っ切るように私も歩く
2024年7月8日 00:04
知り合いでもないし友だちでもないけれど沢山好きででも付き合いたいとかの好きではなくてだけど私の道標となっている彼みたいになりたいとかではなくて私の私が行く道をこっちだよと示してくれる彼が生み出していく作品が彼に会わずにしても受け取れてその度に霧がかかったかのように見通しが悪かった道が急にはっきりと見えるようなそんな私の存在は知らない彼の存在
2024年7月7日 00:06
もうじんじんと痛むこともないのかと思うとあんなに悩まされていたくせになんだかさみしいいつからワタシの中にいたのか何年も一緒にいたのだなと思うとやっぱりさみしいあんなに悩んで悩んで悩む時間が長いほどに不安が大きくなっていたのにそんな悩みは空振り三振で何か詰まってないか欠けて空いてしまった穴を舌で確認することももうない痛みがワタシを苦しめていたのに痛みがなくなっ