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夢か誠かの答えはチームラボの幻想の前では、どちらでも良くなる。

壁の絵に向かって、サッと手をかざすと、手のまわりに壁に描かれた魚がひとまとまりになって集まってきて動きを変えると、あっ、と顔を見合わせる。

壁の絵が僕らに合わせてる。
やってみたほうがいいと言われ、僕もやってみると、僕も胸が高鳴り、何が起こるのだろう何が起きているのだろう、と、好奇心を持って、その壁を見る。

すごいねと。

ここはお台場にあるチームラボが提案するミュージアム「ボーダレス」。それこそ、いろんなアートがボーダレスに展示されている。

人工的な谷があって、そこに登ってみようよ、と言って駆け上がると、そこに当てられた映像は、 優しく流れる水。

思いがけず、本当の子供がどこからともなく上ってきてしまうハプニングもあったが、なんだか微笑ましい。

そこは人が立つと不思議とシルエットになるものだから、子供すらも神秘的な存在になって、幻想的な中で写真を撮った。偶然すらもアートであって、楽しいものなんだ。

また、その先で目をキラキラさせながら、僕らは、うわーと叫ぶ。その視線の先には、淡いオレンジ色になったランタンがあって、遠くから眺めては、「あそこに入れるみたいだよ」と言うと、抑えきれない興奮で、意味もなくとめどなく言葉がでてくる。

ランタンが並ぶその部屋は、鏡で覆われていて、だから、そのランタンの列は無限に続いている様に見えた。

わぁ、わぁと、ただ、それだけ口にして、素敵なものに巡り会えたそんな感動と共に、なんとも幸せそうな表情でランタンを手にする。清々しくて、純粋、そのものだった。

アートってすごい。その人を含めたその光景がなんともファンタジーで、あゝ僕らもまた、作品の一部なのだと思った。

僕らが僕らであることを、なんだか肯定されているようで、心地が良い。

出るときには、勿論一つ一つの感動の余韻に浸りつつも、その人とその瞬間、その人とその場所にいれたことの感謝が胸に込み上げてきたのである。

ありがとう、チームラボ。ありがとう、一緒に僕と行ってくれて。

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